二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」
みとなんこ@紺
みとなんこ@紺
novelistID. 6351
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

それは優しいだけのうた

INDEX|6ページ/16ページ|

次のページ前のページ
 

2/













オレたちは色のない世界に在る。

地を見下ろす。
昔あった、豊穣を約束する黒の大地は今はなく、濃い影を落とすアスファルトが大地を隠す。
いつか見た、あの白い乾いた地とどちらが良かっただろうか。

どこからが自分のはじまりなのか、それももう判らなくなった。
ただ目覚めの瞬間から、はっきりと判るのはただ一つ。

言葉を集め、歴史を証言し、人を見守る。
オレたち自体が人の歴史を語る言葉となる。
――――それでいい。
霊でいよう。言葉でいよう。
ここに自分があるのならば、そこにも意味はあるはずだから。
このあやふやな存在である自分たちにしか与えられない意味が。