二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

マヨネーズを買いに行く時は帰るまで気を抜くな。

INDEX|2ページ/5ページ|

次のページ前のページ
 



途中にあったタバコ屋でいつもの煙草を買い、目的の店へと向かうべく歌舞伎町に入る。
評判のマヨネーズ専門店には目新しいということもあって、最後尾札が出るほどの人気となっていた。
世の中こんなにたくさんマヨラーがいるのかと感心するが、マヨネーズ一本を丸ごと使わんばかりに盛られているマヨネーズ丼を食べられるのは土方だけである。
他の客が多くてもせいぜい五本程度の本数を買って行く中、マヨネーズなど正直どうでも良い自分が一人で箱買いしている様は何とも物悲しい。
店員や周囲の客達の好奇の目に晒されながらも、山崎はそれを担いで店を後にしたのだった。
「こんなことだったら車で来れば良かった……」
巡回ついでにと思い、公共交通機関と徒歩で来たのは良いが思った以上の大荷物に溜め息を吐く。
気を取り直して顔を上げると、その先に見慣れた顔があることに気がついた。
「あれ、万事屋の旦那」
その声に坂田銀時も顔を山崎に向ける。
「おう、ジミーじゃん」
「どうも、こんにちは」
「どうしたのこんな所で? それにその箱」
「ああ、これ副長から頼まれた買い物です」
「まさか、これ全部マヨネーズとか?」
「はい、そのまさかです」
「分かってはいたけど、オマエの上司やっぱりバカだろう?」
「ははは……」
ストレートすぎる感想に、思わず乾いた笑いが漏れてしまう。
しかし銀時の人となりもあるのだろうか、それはそれほど不快には感じない。
思わぬ知り合いに出会えた山崎は、それまでのどんよりとした気持ちが少しだけ救われた気がしていた。
「荷物持ってあげようか?」
「いや、大丈夫ですよ」
「遠慮しなさんなって。本当なら料金取るけど、ジミーくんなら特別。お金なんかいらないよ。その体一つで請け負ってあげるから」
「タダほど高いものはない、って言うことですね」
「冗談冗談。ほら持ってやっから」
銀時はそう言うと、山崎の持っている箱を預かる。
思わぬ助けに山崎は正直助かった、と思った。
「ありがとうございます、旦那」
「いいってことよ」
銀時はそう言うとにっこりと微笑んだ。
それにつられて山崎も彼を見上げて微笑む。
そして二人は世間話をしながら、穏やかな日差しを受ける歌舞伎町の街を歩いていった。