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2003年度龍騎短文まとめ

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■2003/04/11 (金)
結局のところきっかけもないのに立ち上がるなんてできやしないのだ。

■2003/04/10 (木) 芝浦
そういうふうにしかできないんだ。
分かってとは、言わない。

■2003/04/09 (水) 芝手
感情なんてもう忘れた。
一人でいても何人でいても喋っていても黙っていてもずっと同じ。寝ても起きても食べても歩いても遊んでいても。
それがなんでか分かんないけど君にだけは違う。
君にはいつも与えられる、そんなとき決まって思うことがある。
失くしてしまっていてよかった。
何も失くしてしまっていてよかった。
何も大切でなくてよかった。
何も好きでなくてよかった。
だってほら、君がこんなにも好きだ。

■2003/04/09 (水) 芝浦+須藤
「須藤さん 雪嫌いでしょ」
「そうですね」
「だろーね。昔っからでしょ」
「はい」
「だろーね。そんな感じだもん。子供のころから子供が嫌いだったでしょ」
「はい」
「だろ・・・・」
「芝浦くん」
「ん?」
「その、『だろうね』って、止めて下さい」
「嫌?」
「・・・・・はい」
だと思った、と言われるのがなぜか嫌いだ。
自分が殺されてゆく気がする。
その人の都合のいいようにしか見られていないような、所詮その程度だと思われているような、そんな気がするのだ。
「ごめんね」
「いえ、そんなに素直に謝られるとこっちが・・・」
「知ってた」
「え?」
「そういわれるの嫌がってること」
「・・・・・・じゃあ、なぜ?」
「嫌がって欲しかったんだ」
「・・・・・どういう意味ですか?」
「言葉どおりだよ」
「分かりません」
「うん」
ごめんね、と彼が珍しく真顔で言うので、それ以上は聞けなかった。

■2003/04/09 (水) 芝須
「須藤さん」
「はい」
「手 繋いでいい?」
「駄目です」
「須藤さん」
「はい」
「髪の毛触っていい?」
「駄目です」
「須藤さん」
「はい」
「人に触られるの嫌い?」
「はい」
「ねえ 須藤さん」
「はい」
「なんでいつも 誰かが側にいるのが信じられないみたいな顔するの?」

■2003/04/09 (水) 芝浦
失ってからじゃ遅いんだ、なんて、もう失ってしまった人のようなことを言わないで。

■2003/04/07 (月) カニ+須藤
「なにもいらない」と言うものほどなにかを欲しているのだとしたら、わたしの主人はきっと子供より強欲だ。

■2003/04/07 (月) 須藤
嬉しくも苦しくもない日々をきっと平穏な幸福と言うのだろう。
それならば私ほどそれを知っている人間もいないに違いない。

■2003/04/06 (日) カニ+須藤
「主人はわたしをけいべつしている のか」
「おや、そんな高等な感情を知っていたのですね」
そういって主人はことさらに優しく笑ってみせた。
優しく、『けいべつ』の度合いをみせつけるように。
「言葉は知っていても意味までは知らない、のだ」
「そうでしょうね」
主人はそう答える。
意味は分からないが、胸が痛いのは分かった。
わたしはもう、口をつぐむ。

■2003/04/06 (日) 須藤+芝浦
人に泣かれるのが酷く苦手だ。
涙を止めてやれなんてしないから。
感情なんてなければいい。
「それ、皆が幸せでありますようにってこと?」

■2003/04/06 (日) 芝須
「スドーさん 好きだよ」
「ありがとうございます」
「やっぱ本気にはしないか」
「え、冗談だったんですか」

■2003/04/05 (土) 須藤
一切を失くしてしまった のではなく
きっと最初から持ってなどいなかったのだ。
今更嘆いても仕方ない。

■2003/04/05 (土) 芝手
全て失くしてしまったらとよく口にするけれど実際のところそんなことはないのだ。
僕には君がいる。

■2003/04/04 (金) 芝浦
自分がいつ死ぬかを考えて生きる。
この生活がいつ終わるのかと考えて生きる。
失くしたくないものは失くしておいたほうがいい。

■2003/04/04 (金) 芝手
「全部が夢ならいいって思ったことある?そういうときはもう大体手遅れなんだよね」
多分目覚めてもまだ悪夢の中。

■2003/04/04 (金) 浅淳
苦しいと、あんたがいないと苦しいと言ったらどんな顔で笑うだろう。

■2003/04/02 (水) 須藤
誰かの、名前を。
呼びたくて唇を開くのに、零れるものは何もない。

■2003/04/02 (水) 芝浦
向けられる感情の名前はどうでもよかった。
俺を意識してもらえればそれでよかったんだ。

■2003/04/02 (水) 浅カニ
「あなたといるといつか本当に壊されそうですよ」
「それはない」
「なぜです?」
「もう壊れてるからな」
「・・・・・まあ、そうなんですけどね」

■2003/04/01 (火) 須藤
優しくされたくないと思う理由なんか分からない。
伸ばされる手を振り払うのは、それでもまた伸ばしてくれるか知りたいからだろうか。
何にも期待しないなんて嘯くような年でもないのに。

■2003/04/01 (火) 浅淳
物珍しげにネクタイで遊ぶ浅倉に声をかけた。
「返してよねー、今日それ使うんだから」
「・・・・意外と」
「あん?」
「意外と長い、んだな」
「ああそっか、あんたネクタイとか締めたことない感じだよね」
「・・・・お前の身長と同じくらいか」
「なっ・・・・!ネクタイは1メーター50くらいだっつの!」
「だから、同じくらいだろう?」
「馬鹿にすんなよ!俺170越してるよ!」
「そんなにない」
「あるよ!」
「間違えてるんじゃないのか」
「自分の身長20センチも間違える馬鹿いないよ!!」

■2003/02/23 (日) 芝浦
おっきいベッドの上で手足伸ばして昼寝すんのも好きだけど 狭い薄暗い部屋で体丸めて息殺してるのも嫌いじゃないよ。
みんなそんなもんじゃない?

■2003/02/23 (日) 浅淳
「あんた蛇っていうの面白いよね」
「そうか?」
「似合うよ。なんかエロいし、神話の時代からろくでもないじゃん」
「うるさい」
「ああでもあんた狡猾な蛇ってガラじゃないよね」
「?」
「無理やり口に林檎突っ込まれそう」
イヴが死んだら世界は始まらないね。そういって芝浦は笑った。

■2003/02/22 (土) 遅まきながらバレンタイン
「いらっしゃ・・・・芝浦ァ!?」
「あーうるさい。そんなに喚かないでよ俺お客さんなんだからねお客さん。」
「客!? お前が?」
「そ。なんか今日みゆきちゃんに呼ばれたんだよ。だからそんな顔で睨みつけないでくれる?」
「何度会ってもヤな奴だなお前!!」
「会うたびに違う顔なんて見せてらんないよ」
「ああ、芝浦。来てくれたか」
「当然。珍しくみゆきちゃんが誘ってくれたんだしね」 
「こちらにどうぞ」
「ありがと。こうして見ると結構サマになってるね、ウエイター。えっとじゃあ・・・・」
「メニューは見なくていい」
「え?」
「俺のおごりだ」
「・・・何、食べさせたいものでもあんの」
「ああ」