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2004年度龍騎短文まとめ

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芝浦は自分の予想のつかないものは欲しがらなかった、俺の1から10までを自分好みにすることには熱心だった、芝浦の予想の範囲内での予想外を望まれていたが面倒なのであまりしなかった。彼は世の中を自分の見える範囲のものがすべてだと思っていたのかもしれない、思っていたかったのかもしれない?

■2004/05/17 (月) 芝手
こういう形で終わる恋もあるのだ。
彼が俺が幸せになるためにはこの手を離さなければならない。
分かってはいる。
分かってはいた。
俺も彼も立ちすくんだまま一言も言えないでいた。一歩も動けないでいた。
こんなに辛いのに傷が残ると分かっているのに怖くて寂しくてお互いを手放せないでいた。

■2004/05/17 (月) 手塚
頼むから、俺に何も求めるな。
俺はお前を、許すしかできない。

■2004/05/17 (月) 芝浦
俺が傷つく覚悟ならとうにしたのに彼を傷つける覚悟がまだつかない。

■2004/05/17 (月) 芝手
愛している(それは確かだ)、せめてその気持ちだけで満たされたい、と、泣きそうに願う。
すべてほしい、という思いには、マイナスの感情がすべて入っている。

■2004/05/04 (火) 芝浦
あなたが死んでしまうと俺はきっと泣いていつまでも悲しくて、たまに不意に思い出して泣いてしまったり悲しくなったり心が沈んだり、
今まで以上にずっとあなたのことを考えてどうしたらよかったかとかこうしてあげたかったとかいろいろ考えてしまうので、そういうの俺は嫌なので、あなたのことが好きなので、
あなたはあなたのためでなく俺のために死ぬのはよして生きていて笑ったり幸せでいたりしてください。

■2004/05/04 (火) 手塚
かわいそうなのであいつをかわいそうと思うことはやめにしたい。

■2004/05/04 (火) 芝浦
いくつもいくつもあなたの好きそうな言葉をさがして言いつづけた。

■2004/04/19 (月) 須藤
私は人に興味がないので人も私に興味がないだろうと思った。

■2004/04/02 (金) 芝手
欲しくはあるけどいらない。
きっと手に入らない。
そう決めたわけでもないのに、どちらもが確かなものなどひとつもないように振舞っていた。
きっともうすぐこの手を離す。
離したくないなあと思いながら離す。
僕らはあまりに違うので惹かれあい同じ理由で傷つけあう。
とてもとても痛いのにそれでも側にいる(きっと正気じゃない)
誰にも何も言われない、のは幸せであって不幸だ、一瞬だけ幸せでも間違っても気づかないので不幸だ。
俺も彼も何もなかった。
何かほしいと思いながらきっと何もなかった。
すべて、のようなものがなくなっても体と命がまだ残る、ので、
本当に全部なくせたらいいのにと思いながら生きる。

君が側にいなくなる日を考えている。
隣に座って体温を分け合いながらいなくなる日を考えている。

■2004/03/31 (水) 芝手
相手を愛さなくなる、錯覚。
というか、本当は愛していたとかそういうのが錯覚で、きっとそれに気づいたら夢からさめたような気分になるんだろう。
愛さなくなったというよりは、本当は愛してなんかいなかったというのに近いと思う。
なんだろう、指輪に似ていて、つけはじめたときはどうにも気になって、何回も飽きずに触ったりくるくる回したりして存在を確かめて、そのうちそれに慣れきって「指輪をつけている」「自分」でなく「指輪をつけている自分」、つまり現象の一体化、つけていてあたりまえでそのうちその存在さえも忘れてしまう、ような感じ?そんなものに似ているなあと思う。
手を伸ばせばそこにいて声をかければ返事があって相手が何をしたいか何をしてほしいかとかそういうのをもう知り尽くしてしまったような、もう裏技も何もすっかりやりつくしてしまったゲームのような、なんかよくわからないけど。
とても愛していたのは錯覚な気がする。
このまま彼を失っても別にすぐ忘れて生きていけそう。
彼を愛さなくなる錯覚。
幸せであることに慣れてしまった自分。
そういうもの全部が不幸だと思う。
彼と会って満たされない錯覚はなくなったけれど今度はほしいものが何もないような錯覚、全部錯覚だ。
愛していない気がするのに彼がいない自分がもう想像がつかないので今日もまた惰性の気分で引き寄せる。
失えば君への気持ちがわかる?
そのうち何度も繰り返して最後に完全に失う予感
ゆっくり破局を迎えるくらいならこの瞬間に壊したほうがまだましか?

■2004/03/31 (水) 芝浦
とおくに、
どこか遠くにいきたいんだ。
そこには親も学校も勉強も会社もゲームもなくて、何もなくて
俺と君がいるだけなの。
そしたら笑顔でいる必要もないでしょ、俺も君も。
相手にいいとこだけ見せる必要もないでしょ。
あと何時間なんて時計確かめながらキスすることもないでしょう。

■2004/03/22 (月) 芝手
みゆきちゃん。俺に殺されてくれる?
彼は少し黙って、
エビルダイバーに寂しい思いをさせてしまうな、と呟いた。

■2004/03/22 (月) 芝浦
これが自分だと胸を張るくらいなら
こんなものが自分だと人前に晒すくらいなら
一人抱え込んで潰れていくほうがいい

■2004/03/20 (土) 芝&須
「須藤さんはなんで刑事になろうと思ったの?」
「合法的に人間を撃ち殺せるからです」
「刑事さんがそんなこと言っていいのー? もしかしたら俺、今の発言ケータイで録ってたかもよ?」
「それで私が裁かれるころにはあなたは死んでますよ」
「は?」
「もしそれが本当なら私はあなたを殺します。それで裁判沙汰になっても私の気はすんでいます」
「拳銃なんてそうそういつも持ち歩いてるもんじゃないでしょ?」
「試しますか?」
「ふ・・・ん」
「それと、この話には関係ないんですが私には医者の知り合いがいましてね」
「・・・・・・」
「彼が言うんですよ、バラバラ殺人は素人がやるから失敗するんだと」
「・・・・・冗談、だよ? 録音なんて。決まってるじゃない」
「私の言ったことも冗談ですよ、決まってますが。」
どうだか。
これだから気狂いは嫌なんだと俺は腹の中で悪態をつく。

■2004/03/15 (月) 神崎
止めてと幾度も繰り返し言われたのに、それは誰よりも自分の命よりも大事な人間の言葉だったのに俺は無視をし続けた。
それが自分のエゴだなどということは誰に言われるよりも自分が一番よくわかっていた。
だってかわいそうじゃないか。
まだあんなに小さいんだ。あんなに優しいんだ。あんなに苦しんだんだ。
誰より幸せになってほしい、誰より幸せにしてやりたい、
・・・・いや、誰よりでなくてもいい。せめて、人並みの幸せを与えてやりたかった。
それだけだった。それだけだったのだ。
俺は幸せにしたかった。
優衣を幸せにしたかった。
幾度も幾度も繰り返して泣かせて苦しませて、それはたった一度、たった一度でいいから幸せな一生を送ってほしいと、そのために俺は何でもすると・・・・。
願いはそれだけだったのに俺は間違ってばかりいた。