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2004年度龍騎短文まとめ

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「いいも何も、彼は、犯罪者ですから」
床に横たわる加賀の頭を踏みつけ、歪んだ満面の笑みを浮かべて須藤は言った。
「さて、死体の始末をしましょうか。」
あなたはポーや乱歩を読んだことがありますか、ああ返事はいいですよあるとは思ってませんから。
どこか楽しげに一人ごちる。

『いいのか、主人・・・・』
「またですか」
契約獣の心配癖を笑って須藤は言う。
うるさいとの一言ですまされないのはいつもの人を殺したあとの上機嫌に違いない、ボルキャンサーは気分が沈むごとに明るく振舞う主人の癖をあまり好いてはいなかった。
「あなたが食べたいというなら止めはしませんが」
『主人が、ここまで手を汚すことはない。我が・・・・』
「いいんですよ」
『?』
「自分のしたことくらい自分で分かっていないと私は不安でたまらない。
私は人殺しです。あなたに命じて、私が殺した」
『主人』
「私は、犯罪者ですから」
浮かべた笑みはゆっくりと狂っていってもう取り返しのつかない人間の浮かべるものだ。
どこまでもまっすぐに狂っていった主人に覚える感情の名前を鋼鉄の獣はまだ知らない。

■2004/02/14 (土) 須藤
欲しい、と、思わなかったわけではないが手に入ると思ったわけではなかった。

■2004/02/14 (土) 芝手
「みーゆきちゃん。今日何の日だか分かる?」
「・・・・・バレンタイン・・・・」
「なんで知ってんの!?」
「・・・・・・馬鹿にしてるのか?」

■2004/02/12 (木) 芝浦
あんたの一番になりたい。
俺があんただけなみたいに、あんたも俺だけになってほしい。
ほかのやつのことなんか考えないで。俺以外のやつのそばにいないで。笑わないで。
俺と一緒じゃなきゃ楽しくないって思って。何やってても俺と分かち合いたいって思って。
いつでも俺に触れていたいと思ってて。そばに俺がいないと探して。俺のことを見つけたら笑って。
なんでなんだろう、あんたも俺のことを好きでいてくれてるんだから満足すればいいのに。
あんたが俺の側にいなくても、俺以外のやつと楽しそうにしてても気にしなければいい。
(本当は)
俺の知らないところで俺の知らないやつと、俺の知らない話題で笑っていてもまったく気にせずに
(本当はひとつも)
(ひとつも許せないし自信なんてない)
あんたを好きになるたび俺は心の狭い馬鹿な人間になっていく。
ほかの誰より愛してるあんたでさえ信じられなくて一歩間違えれば何もかも壊しそうだ。あんたと(一緒にいることで)幸せになりたいだけなのに。

あんたを好きになるたび俺はおかしくなっていく
俺の 中の

俺は頭がおかしくなくなりたいよ。
普通の人間になりたいよ。
あんたが俺の隣にいなくても平気で立ってられるような、普通の人間になりたいよ。
あんたの近くにいても平気なくらいマトモな人間に。
どんどんおかしくなっていく自分が怖い。こんなに人を好きになる自分が怖い。
助けてよどんどんおかしくなってく あんたのせいで あんたを好きなせいで
あんたが全部いらないって捨てるって言って、俺だけがほしいって一番だって俺のそばに来てくれれば、きっと俺はすごく穏やかにあんたに優しくできるけど、
でもそれも違うんだろそれじゃダメなんだろそれは嘘なんだろどうすれば
どうすれば俺はおかしくなくなれる。
こんなにこんなにこんなにこんなにこんなにこんなに異常なくらいにあんたが好きで
その気持ちで俺はできてるのにその気持ちで俺は壊れていくんだ。

■2004/02/12 (木) 蓮と真司
「蓮ー、チョコちょーだい!かわりに俺あげるから」
「・・・・なんだかあの弁護士に似てきたな・・・・」

■2004/02/12 (木) 手塚
君を好きになっていいことはあまりなかったけれど、それでもとても幸せでした。

■2004/02/10 (火) 芝須
「ねえ須藤さん俺のこと好き?」
「はい」
「どんくらい?」
「あなたが私のことを好きなのと同じくらいです」
柔らかな微笑み。
虚ろな目。
あんたは誰にもその笑顔しか向けない。
「それじゃあものすごい好きだね」
「はい」
「あはは、嘘。ほんとはこれっぽっちもだね」
「はい」
きっと神様と関係した人間はこんな顔をしているね。

■2004/02/09 (月) 須藤
もう届かない もう届かない もう届かない
いつもいつも思っていた。
『もう手を伸ばしても届かない』―――けれどいったい何に?誰に?
掴みたい何かなどないはずだ。はじめから何一つ持っていなかった私 に。

■2004/02/09 (月) 北岡
温もりを知れば弱くなるとずっと思っていた
幾度か差し伸べられた手をそれでも握り返すことができず傷つけた
気づかなかったことがある、寄り添うことで強くなる人種もいる。

■2004/02/09 (月) 芝浦
知らないよそんなこと。
今世界が終わってもどうでもいい。
今俺のとなりにあんたがいればそれで全部いい
いかないでって言えばいかないでくれる人をずっと探してたんだ。

■2004/02/09 (月) 芝手
「好きだよ」
何百回も言ったけれども俺はその意味を知らない。
多分彼はそれを知っている
その意味を知らないことに俺が怯えていることも、だからよりいっそうその言葉を口にすることも、言葉が意味をなくして音の繋がりになるくらい何回も好きだと繰り返してやっと立っていられるような安心できるような
そこまで知っている 俺も彼も
だからこの好きには意味なんてないのかもしれない。
それでも意味なんて知らなくても言葉なんて口にできるからいっそう不安だ
「好きだよ」
繰り返すけれども笑うだけだ
彼は俺をどこまでも知っているけれど俺は俺のことも彼のことも何ひとつ知らない。

■2004/02/08 (日) 芝須
じゃあねバイバイ。
別れ際が一番嬉しそうなのは気のせいか。

■2004/02/08 (日) 芝浦
間違ってた。
綺麗なあんたを好きになって、なんとかそのまま俺を好きにさせようとか自分も綺麗な人間になろうとか、間違ってた。
モノとは違って人間の汚れは落ちないんだから、その希少さを残しとこうなんてするより俺の好みで汚してしまう方が楽だし早いし正しいね。
多少汚れても傷がついてもいいよ。俺の手の中に落ちてくるなら。
少し悲しいかもしれないけど、あんたが誰かのものになるよりずっといい。
ほかのもの全て壊しても汚してもあんただけは大切にしておきたいなんてずっと思ってた、ずっと苦しかった
許してくれとか言わないし別に許してくれなくてもいいよ
俺が間違ってたんだよね?

■2004/02/06 (金) 芝浦
許してあげる あんたは俺を見て笑うから。

■2004/02/04 (水) 芝手
猶予は60秒。
君という毒が心臓直下に打ち込まれて毒の混じった血液が体の隅々までかけめぐりまた心臓に帰ってくるまでは60秒。
せめて余裕ぶって両手を掲げてみせようか。

■2004/02/02 (月) 芝須
多分好き、なのだけどそんな自分に嫌悪する。