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星を見に行こうよ

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「あぁ、この騒ぎですか。2年生になると大分知識がついた、ということで神話科と星座科の生徒がペアを作って創作をするんです」
「創作……?どうしてそんなことをするの」
「そうか、羊はあまりここの学科に馴染みがないからな」

錫也が苦笑して、羊に説明をする。

神話科と星座科はそれぞれ神話を、星座を研究し、管理し、編さんを行う学科。
一方で自分達で神話や星座を創ってよい。今度の学園祭に2年生はそれを発表しなければならないらしい。

「それでペアを探すためにざわざわしていたのか」

錫也が納得したようにうなずく。

「そうなんですよ。僕もちょうど探していたところを宮地君に話しかけられたんです」
「ふーん。学科が違うといろいろと大変なんだね。面白そうだけどそろそろ食堂いかない?僕、お腹が空いちゃって」
「土萌君は噂に聞いたとおり、食いしん坊なんですね」

からかう颯斗君に頬を膨らませる羊。なんだか可笑しいけど、お腹が空いてるのは私もだ。
哉太たちに食堂に行こう、と話しかけようとしたときに哉太が、



「なぁ、今日の夜星を見に行こうぜ」



部活が終わるとともに、私と宮地君は急いで戸締りをして武道場を後にしようとした。
けれども、犬飼君と白鳥君に捕まってしまった。

「おーい、宮地部長。そんなに慌ててどうしたんだ?」
「む……犬飼。俺と夜久はこれから用事があるんだ。だから、お前にかまっている暇はない」
「ふーん。つまり、あれだな。今日、星座を作って青空に神話を頼む、っていう考えがあるだろ?」

どうだ、といわんばかりに犬飼君は胸を張る。
白鳥君もニヤニヤと笑っている。もしかして、と思い私は2人に質問する。

「もしかして、犬飼君と白鳥君ってペアを組んでいるの?その、学園祭の課題」
「おっ。夜久~。お前ってヤツは鈍いところあるのに、こういうのは鋭いなぁ」
「鈍いは余計よ、犬飼君。それで?どうなの」
「夜久の言うとおりさ。俺と犬飼はペアを組んでる」
「そうか。なら俺を呼び止める必要はないんだと思うんだが……」

作品名:星を見に行こうよ 作家名:桜風つばき