【APH】くしゃみしたら即行忘れる。
んで、在り得ない太さのディルドに、バイブにローター…プラグとか、何に使うんだって、まあ、使用用途は子どもじゃねぇんだから、解るけどよ。ご婦人に無体なことさせてんじゃねぇだろうな?…まあ、ドイツも大人だし、犯罪になるようなことはしちゃいねぇと思うが心配だぜ。…ってか、口にするのも憚られるような内容のDVDは何だ?どんな顔して買ってんだよ。…そして、あの堅物真面目一辺倒の弟がどんな顔してこんなもの観てんだ。…っーか、パッケージ見て、お兄様はその場で卒倒するかと思いました。…今すぐ記憶失くしてぇよ。……あいつ、ゲイだったのか?…いや、そう言う偏見はないけどなないけどよ…。うわぁ…何か、色々残念すぎる。いい男なのに。何で、なんで何だ、ドイツ!!…がっつりむっちり…やめろ、俺、もう見るな。しまえ。…夢に出そうだ。マジで怖い。後、犬と絡むのは健全に散歩のときか、ドッグランだけにしとけ!!
「……今まで、俺は子育てに成功したと思ってた。イギリスのこと馬鹿にしてたけど、あのエロ大使に育てられた割にはアメリカは健全そうだしなぁ。ああ、俺、失敗したかもしれねぇ……」
早々と軍事訓練に参加させたのが悪かったのか、それとも躾が厳しすぎてこうなったしまったのか…。そういうところに自分が連れて行ってやれば良かったのか…色々とプロイセンは考えるが全てが手遅れな気がした。
プロイセンは何も見なかったことにし、元通りにそれをベッドの下に戻すと、拝借したボールペンを片手に部屋を出、くしゃみして即行、ドイツの部屋で見たいかがわしいものの事は見なかったことにした。
「兄さん、俺の部屋に入ったか?」
帰宅し着替えを済ませ降りてきたドイツに、リビングで小鳥を撫で繰り回していたプロイセンは顔を上げた。
「…ん?ああ、ボールペン、借りた」
「…それだけか?」
じっと見つめてくる青い瞳にプロイセンはかくりと首を傾げた。
「それだけだけど。ボールペン、使うのか?だったら、俺の部屋にあるぜ」
「…本当に?」
ヤケに念を押してくるなと思いつつ、昼間のことなどとうの昔に忘れてしまったプロイセンは眉間に皺を寄せるドイツをぽかんと見やる。
(…箱の位置が微妙にずれていたんだが、兄さんは見てないようだし、見たら絶対、俺を揶揄ってくるだろうしな…)
作品名:【APH】くしゃみしたら即行忘れる。 作家名:冬故