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病的愛的恋愛

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何度も言うけど、イライラする。
帝人君が勝手に俺のところからいなくなって数日がたった。

あの日結局床で寝たせいで、肋骨以外にも体中が痛くなって、なんだかしんみりしてしまった。
2人分置いてあったハンバーグを1人分温めて、ソースをかけて1人で食べたら、なんかもっと泣きそうになってしまった。

(それもこれも帝人君のせいだ)

それからというものの、帝人君の携帯は着信拒否をされているのかメールも電話も届かない。
当然チャットルームにも入ってこない。
俺と帝人君のつながりが、途絶えてしまった。

(嫌だ、嫌だ、嫌だ。なんで嫌なの?どうして嫌なの?)

1人で寝るのが苦しくなって、女を連れ込んでみたけど無理だった。
男として終わってしまったのかと絶望するくらいに勃たないし、せめて抱き枕代わりにとも思ったけど、抱きしめて髪に顔をうずめた時点で突き放してしまった。
もっと骨ばってて、こんな丸みのある肩じゃなくて、足を絡めるなんて技術もなくて、短めの髪がくすぐったくて。
誰と比べてるのかなんて一目瞭然だった。
だけど、思いたくなんてなかったから、俺はとりあえず1人で頑張って寝るほうを選択した。

そしたら、寝れなくなった。

代わりに枕とかクッションとか抱きしめてみたけど、全然駄目だった。
おかげでここ数日ほとんど寝てなくて、隈だって消えないしフラフラしてきてる。

ダイニングに行ったらもう食事なんてなくて、帝人君の分のハンバーグは冷蔵庫にしまったままだけど、それに手をつける気もおきなくて。
他のもの食べようとしても自分で作る気もおきなくて、誰かに作らせるとかケータリングとかすればいいのに、なのに俺は携帯を握ったままどこの番号も押せなかった。

「そろそろ死ぬかも・・・」

そんなのはごめんだ。俺はものすっごい生きて最後もちゃんと天国に、いや地獄でもいいけど、俺は俺のままでなんとか生き抜いてやるって思ってて。
だからこんなところで餓死?睡眠不足死とかあるの?そんなものになってる場合じゃなくて。

(帝人君が悪いんだ)

そうだ、帝人君が悪いんだ。
俺の側にいなきゃ駄目なのに、俺のご飯作って、俺の抱き枕になって、俺と一緒じゃなきゃ駄目なのに。


(仕方ないなぁ、迎えに行ってあげないと)


(俺から離れるなんて悪い子だ・・・次は、もう絶対、逃がさない)

作品名:病的愛的恋愛 作家名:ジグ