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Blocking Of Traffic !!(サンプル)

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「なんでてめぇがこんなところにいるんだぁ?」

セルティの予想した通り。鼻歌交じりでバイクに腰掛けていた人影を見付けた瞬間、音を立てて静雄の顔面に血管が浮かび上がった。

「あっれ~?シズちゃん」
『臨也、シューターから早く降りろ!』

折原臨也は静雄達の存在に、たった今気付いたように大仰に声を上げた。そして、その白々しい振る舞いに、静雄は公園の入り口にあった車止めを握り潰す。臨也はそんな静雄の様子を楽しげに見つめ、ゆっくりと腰を上げた。
周囲の空気を一変させた二人は、そのままいつもと同じの命賭けの喧嘩を始めるはずだった。しかし静雄はトムを見舞った際、『トムが退院するまで喧嘩はしない』と約束していた。
その約束が今の静雄の理性を繋ぎ止めている。そうでなければ、臨也を見つけた瞬間に、遊具を投げ付けていただろう。

「この時間って、シズちゃん仕事でしょ」
「うるせぇ、てめぇにゃ関係ねぇだろ。今日はお前に付き合ってる暇はねぇ」

 静雄は、湧き上がる苛立ちを抑えながらセルティに「じゃあな」と呟いた。背を向け公園から出て行こうとすると臨也はワザとらしく静雄に呼び掛ける。

「あ~そっか、田中さん入院してるんだよね」
「なんでそのこと‥」

呼び掛けられた静雄が反射的に振り向く。すると臨也は「その台詞毎回聞くけど、情報屋である俺にとっては愚問だよね」と笑った。

「酷いよねぇ?シズちゃんみたいな化け物を、傍に置いてくれる優しい人を病院送りにするなんてさ」
「ちがっ」

 静雄は即座に否定しようと思ったが、その言葉は臨也からの肯定の言葉で遮られた。

「違わないよ」
「くっ‥」
「シズちゃんてさ本当に馬鹿だよね」