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RE27こねた<01>

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「うわわっ」
 これを見て、一番に反応したのは綱吉だ。綱吉の中で、リボーンは触ってはならないと叩き込まれている。リボーン自身から触るのは良いとしても、その反対は許されないと散々痛い目に遭いながら学んだのだ。
「だ、ダメだよ、お前! 戻ってこい!」
「ガオッ」
 仔ライオンは元気よく返事をしたものの、リボーンにぴったりと寄り添って離れようとしない。リボーンの小さい胸板に額をぐいぐい押し付けて、甘えるように鼻を鳴らすまでしている。
「ダメだって! ほら、お前!」
「うっせえ。てめえはさっさとメシを食え」
「痛ッ」
 塩のボトルを頭にぶつけられ、綱吉が患部を押さえて黙り込む。
 その間も、仔ライオンはリボーンに甘えきっていた。
「な、なんでそんなにリボーンに甘えるんだろ……」
 リボーンの言いつけどおりに食事を再開したものの、目の前の光景が気になって仕方がない。すると、リボーンがニヤリと口元を歪ませて実に楽しげに言った。
「そりゃあ、こいつが大空の特性だからだろ」
「へ?」
「持ち主の気持ちと同調し、心を映す。そうなんだろ?」
「ガオッ」
 リボーンの問い掛けには、仔ライオンが張り切って答える。しかし、理解できない綱吉は頭上に大きなハテナマークを浮かべたままだ。
「え、えーと?」
「ダメツナめ。こんな単純なこともわからねえのか」
「う。だ、だって……」
「アホツナ。バカツナ。大間抜けツナ」
「リ、リボーン!」
 ニヤニヤしたまま、リボーンはそれ以上のことは言わないつもりらしい。口をへの字にした綱吉の顔を見やって、未だに甘える仔ライオンの喉をゆっくりと撫ぜた。
「ガオォ」
 撫でられて気持ちいいのか、仔ライオンはうっとりと目を細める。
 その仕草に、何故か綱吉の背筋をピリッとした電流が走った。
「??」
 自分でも理由がわからないまま、綱吉はそわそわと身体を揺らす。
 その様子を、リボーンの黒い目がジッと見守っていた。
「そういや、ツナ。お前、こいつの名前はまだつけてねえのか」
作品名:RE27こねた<01> 作家名:てんこ