短いのまとめ
透明人間な臨也さんで臨帝/
恋人が透明なひとなんだ、と曖昧な表現で示してみせれば思った通りに友人は淡泊な感じとかなのか、と見当外れの答えを口にする。
その透き通ったひとへの愛が、無色の身体のままに通り抜けていってしまいそうで、酷く不安に駆られる。なので相談したいなあと思うも、まずは信じて貰えるかどうかから始めなければ。
「臨也さん、居ますか。此処に、僕の隣に嘘じゃなく本当に居ますか」
姿を捉えられないことがこんなにも切なくて、くるおしくて、奇跡を疑ってしまいそうなんて思ってもみなかった。あなたに出逢うまで理解していなかった。
居るともさ、と何処からか返事が聴こえた。そう思ったら強く抱きしめられた。さらさらとした臨也さんの髪が首筋に埋まる感覚。吐息が鎖骨に当たる感触。
「いつもの素っ気ない態度はどうしたの」
「意地が悪いですね、臨也さん。僕は何時でも必死に不安を押し殺しているのに」
帝人くんは中身が透明で見えないなあと嘆かれた。あなたこそ、ですよ臨也さん。
そして冒頭に戻る。簡単には解決策の見えそうにない難題は、友人に相談するには重すぎるかもしれない。
恋人が透明なひとなんだ、と曖昧な表現で示してみせれば思った通りに友人は淡泊な感じとかなのか、と見当外れの答えを口にする。
その透き通ったひとへの愛が、無色の身体のままに通り抜けていってしまいそうで、酷く不安に駆られる。なので相談したいなあと思うも、まずは信じて貰えるかどうかから始めなければ。
「臨也さん、居ますか。此処に、僕の隣に嘘じゃなく本当に居ますか」
姿を捉えられないことがこんなにも切なくて、くるおしくて、奇跡を疑ってしまいそうなんて思ってもみなかった。あなたに出逢うまで理解していなかった。
居るともさ、と何処からか返事が聴こえた。そう思ったら強く抱きしめられた。さらさらとした臨也さんの髪が首筋に埋まる感覚。吐息が鎖骨に当たる感触。
「いつもの素っ気ない態度はどうしたの」
「意地が悪いですね、臨也さん。僕は何時でも必死に不安を押し殺しているのに」
帝人くんは中身が透明で見えないなあと嘆かれた。あなたこそ、ですよ臨也さん。
そして冒頭に戻る。簡単には解決策の見えそうにない難題は、友人に相談するには重すぎるかもしれない。