伝説のエリシアン6章7章【※腐向け注意】
「な、なんだよ、古いゴミが捨ててなかったくらいで俺が怒ったりすると思うのか?」
今度は日本がきょとんとした顔をする。
「そこまで心の狭い奴だと思われていたのかと思うと、なんか哀しくなったな……」
「ち、違うんです!誤解です、まさかそんな風に受け取られてしまうなんて思い至らなくて」
わけが解らない。今までの状況を否定しているらしいことはなんとなくわかる。言葉もまとまらないまま必死でイギリスに何かを訴えようする日本は、イギリスがこれまでに一度も見たことのない顔をしていた。その顔はイギリスの胸に不思議な甘痛みを疼かせたけれど、その意味に気付くことはできなかった。
作品名:伝説のエリシアン6章7章【※腐向け注意】 作家名:八橋くるみ