昔話パロ その1
ある日のことでした。
ルートヴィッヒは仕事の合間にリヒの絵を眺めていました。
すると突然、強い風が吹いて、紙が飛ばされていしました。
「待ってくれ!!」
ルートヴィッヒは走って追いかけましたが、追いつく事は出来ませんでした。
その日の夜、ルートヴィッヒはリヒにこの事を話しました。
「すまない。その、絵が飛ばされてしまって…」
「いえ、いいのです。また、フェリシアーノさんに描いてもらえば。
ルートさんの絵も少しくたびれてしまったので、新しい絵にしてもらおうかと思っていましたし」
「そうなのか?」
「ええ。今日も、フェリシアーノさんが来てくださって、「少しくたびれてきたから、新しいのを描くよ!」と言ってくれましたので、お言葉に甘えようかと思いまして…」
「そうか…。その時は俺も同席しよう。その方が良いだろう」
「まぁ、嬉しいですわ。私、ルートヴィッヒさんと一緒にいる絵が欲しかったのです」
「…そ、そうか」
ルートヴィッヒはリヒに惚れ直したそうです。
さて、いたずらな風によって飛ばされた絵ですが、お城の方へと飛ばされて行きました。
そう、この国の戦好きで偏屈なツンデレでヘタレな王様が住んでいるお城です。
因みに王様の名前はアーサーです。
「だぁ~~~~!!あんの野郎、今度こそボッコボコにしてやる~~!!
うぉ?!」
アーサーが執務室で何やら戦略を立てていると、開いていた窓からスゥーッと飛ばされた絵が入ってきて、アーサーの顔に張り付きました。
「ったく、何だこれは!!………?!!!」
アーサーは紙に書かれていたリヒの絵を見て、一目惚れしてしまいました。
「誰か!誰かいるか?」
アーサーは家臣達を呼び寄せるとこう言いました。
「この絵に描かれている女を俺の嫁にする!!
いいか?何が何でも見つけ出し、俺の元へ連れて来い!!」
家臣達は、
―王がようやく花嫁を迎えられる。
これで、ようやく戦から離れて、別の事に目を向けられる!!
と安堵し、絵に抱えている女性、リヒの捜索を嬉々として始めたのでした。
それから、国中はリヒの捜索で大騒ぎとなりました。
ルートヴィッヒは仕事の合間にリヒの絵を眺めていました。
すると突然、強い風が吹いて、紙が飛ばされていしました。
「待ってくれ!!」
ルートヴィッヒは走って追いかけましたが、追いつく事は出来ませんでした。
その日の夜、ルートヴィッヒはリヒにこの事を話しました。
「すまない。その、絵が飛ばされてしまって…」
「いえ、いいのです。また、フェリシアーノさんに描いてもらえば。
ルートさんの絵も少しくたびれてしまったので、新しい絵にしてもらおうかと思っていましたし」
「そうなのか?」
「ええ。今日も、フェリシアーノさんが来てくださって、「少しくたびれてきたから、新しいのを描くよ!」と言ってくれましたので、お言葉に甘えようかと思いまして…」
「そうか…。その時は俺も同席しよう。その方が良いだろう」
「まぁ、嬉しいですわ。私、ルートヴィッヒさんと一緒にいる絵が欲しかったのです」
「…そ、そうか」
ルートヴィッヒはリヒに惚れ直したそうです。
さて、いたずらな風によって飛ばされた絵ですが、お城の方へと飛ばされて行きました。
そう、この国の戦好きで偏屈なツンデレでヘタレな王様が住んでいるお城です。
因みに王様の名前はアーサーです。
「だぁ~~~~!!あんの野郎、今度こそボッコボコにしてやる~~!!
うぉ?!」
アーサーが執務室で何やら戦略を立てていると、開いていた窓からスゥーッと飛ばされた絵が入ってきて、アーサーの顔に張り付きました。
「ったく、何だこれは!!………?!!!」
アーサーは紙に書かれていたリヒの絵を見て、一目惚れしてしまいました。
「誰か!誰かいるか?」
アーサーは家臣達を呼び寄せるとこう言いました。
「この絵に描かれている女を俺の嫁にする!!
いいか?何が何でも見つけ出し、俺の元へ連れて来い!!」
家臣達は、
―王がようやく花嫁を迎えられる。
これで、ようやく戦から離れて、別の事に目を向けられる!!
と安堵し、絵に抱えている女性、リヒの捜索を嬉々として始めたのでした。
それから、国中はリヒの捜索で大騒ぎとなりました。