Let Love and Friendship Reign
さて、当の本人、プロイセンはというと――。
灯台下暗し、スイス宅にリヒテンと一緒にいた。
しかも、プロイセンはスイスが起こすであろう行動を読んで、スイスと入れ違うようにして、リヒテンの元を訪れていた。
さらに、独りぼっちでお留守番のリヒテンを心配して、スイス宅の警備をしていた。
リヒテンは当初、プロイセンの申し出を断ろうとしたが、プロイセンが半ば強引にスイス宅に居座り、今に至る。
リヒテンは最初の頃は戸惑っていたが、愛しいプロイセンと一緒にいられる時間が増えたことで、心のどこかで喜んでいた。
夕方になり、リヒテンはキッチンで夕食の準備をしていた。
プロイセンはリヒテンの手伝いをしていた。
突然、リヒテンがクスクスと笑い始めた。
「ど、どうしたんだよ?!急に」
思わず、プロイセンは手伝う手を止めてしまった。
「いえ。こうしていると、まるで新婚さんみたいですね」
リヒテンは頬を赤らめて、にこやかに微笑んで言った。
「!!!」
プロイセンは、突然のリヒテンの爆弾発言に顔を真っ赤にして、座り込んでしまった。
「あ、あの、どうかなさいましたか?」
リヒテンも手を止めて、プロイセンに駆け寄った。
「リヒ。お前、本っ当に可愛いよな」
プロイセンは近寄ってきたリヒテンの頬に軽くキスをした。
「プ、プロイセンさん?!!」
リヒテンは驚いて、顔を真っ赤にした。
―やっぱり、コイツは俺にとっては史上最強だ!
(終わり)
作品名:Let Love and Friendship Reign 作家名:桜飴♪