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わがままフェアリーラブ!

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だがなぜこうなった。

?日目
「臨也さん、僕○○の限定ケーキ食べたいです。ホールで」
「あぁもちろんすぐに買ってくるよ!」

?日目
「新しいパソコン欲しいなぁ・・・そろそろ携帯も変えたいけど・・・」
「どれがいい!?こっちがパソコンのでこっちが携帯のパンフだよ!」

?日目
「臨也さんっ、ダラーズ内部を引き締めたくて!情報くださいっ」
「あ、あぁ・・もちろんいくらでも!」

にっこりと笑われてしまったら、俺はやっぱり望みを叶えてあげたくて。
だがどうしてだろう、

(いい様に使われてる気がする・・・)

思いたくはない。思いたくはないんだけど、まさかとは思うんだけど、

(俺、利用されてる・・・?)

そんな馬鹿なという思いと、けどこれはおかしくないか?という思いが心中に充満している。
これで帝人君が抱かせてくれるっていうなら、ギブアンドテイク的な感じで、利用して利用されてなのかなとも思うんだけど、帝人君から俺に与えられているものは現在笑顔だけだ。
あと時々のキス。
つまりギブとテイクがどう考えても釣り合っていない。
だからこれは帝人君のわがままなんだなぁと思わざるを得ないんだけど・・・

(それにしたって、あの帝人君が俺にパソコンをねだるだろうか?情報に関しても、確かに俺は優秀な情報屋だけど、帝人君が俺をそういう風に扱ったことがあったか?)

ダラーズに至っても、帝人君は俺に頼り切りなんてことはなかった。
自立精神は豊富だから、ブルースクウェアのやつらを使って規律を正したりとか、自分でできることをできる限り全力でしかも自分が前線に出て、というスタンスだった。
のっぴきならない状況ならともかく、最初から俺の情報を当てにするなんて今までなかった。
いや、それで帝人君が俺に頼り切りになって俺にどんどん依存してくれたら、それはそれで嬉しい。

(俺なしで生きれなくなるとか最高だけど・・・そういう依存じゃない気がする)

それだったら情報渡した瞬間に、「じゃぁ行ってきます!」なんて爽やかに言って去らないはずだ。
あの時ばかりはさすがの俺も少し泣いた。

だからこの状況はどう考えてもおかしいんだ。
おかしいけど、どうしたらいいのかわからない。

(なんで俺にこんなわがまま言うの?とか聞いて、嫌われたくはない・・・いやでももし帝人君が俺を利用する気満々だったらどうする?俺は都合のいいやつになりたいんじゃなくて恋人になりたいんだって)

もうすでに恋人のはずだ。
なのになぜこんな気持ちを抱かなければならないのか。
今日もこうしてソファに座り紅茶を飲んでいる。

(そろそろ・・・きっとそろそろくる・・・)

そう思って心の中で身構えていた俺に、やはりというか帝人君が顔を向けてその可愛い唇を開いた。

作品名:わがままフェアリーラブ! 作家名:ジグ