「 拝啓 」 (最終話)
拝啓 大好きな帝人君
もうすぐ君に会えるなんて本当に幸せだよ
君に会いたくて会いたくて、この三ヶ月は本当に地獄だった
連絡が途絶えがちになったのも…本当にごめんね
君に会えたらまずは…
そうだな、三ヶ月分君を抱きしめて、キスをしよう
君は嫌がるかもしれないけど、俺は本当にそれぐらい君に触れたくて仕方ないんだ
あとは三ヶ月分、君の我侭も叶えてあげる
そして一緒に色んなところに行こう、そして色んなことを話そう
考えるだけでも楽しいなんて、こんなこと生まれて初めてだ
そういや君と出会ってからはなにもかもが初めてで新鮮で愛おしかった
全て帝人君のおかげだね
この三ヶ月の間書き続けた手紙を送る時の宛名は、俺の想いの証明の一つだよ
君の反応が見たい…っていうのもあるけど、君がこの姓をなることが出来たなら、
俺はもうどうなったっていいって本気で思ってる
だからちゃんと、在り来たりな言葉だけど心に留めておいてね
本番はまぁ、この手紙を読み終えた時に言うから
その時は笑顔で受け止めてよ
これからもずっと、折原臨也は帝人君のことを
世界で一番、愛しています
作品名:「 拝啓 」 (最終話) 作家名:朱紅(氷刹)