俺が君に恋した理由
折原臨也は人間が好きになった。
何故かと言われれば、
理由は彼らがロボットではないから。プログラム通りには動かない、思い通りに行くときもあればたまに予想外の行動もしてくれるから。
馬鹿みたいな理由で人を愛せるから、またその逆に馬鹿みたいな理由で人を嫌えるから。
低能で愚かでそのくせプライドばかり高いから。上辺だけの良い顔をして、その口からはいつも嘘ばかり吐くから。
他にも他にも、理由をあげればキリがない。
ただ、一つ言えるのは、折原臨也も、また、ただの人間だったから。
折原臨也はよく笑った、否、いつも笑っていた。
そしてたくさん嘘をついた、まるで大嫌いだった人間のように。
もうミカドくんみたいなのは絶対御免だ。
だって虚しすぎる。
俺は今回学んだよ、ミカドくん、君のおかげで。
愛が憎しみに変わるのは愛しさが募ってしまったから。
憎しみが殺意に変わるのはもっともっと愛しさが募って…それなのに受け入れて貰えないから。
きっと、そうだったんだよ。
だからね、今度は人間を愛そう。