グンジルート捏造
「……俺は、人を殺した」
何故誰にも言えなかったことを、グンジには言えたのかアキラには解らなかった。アキラの言葉はそれだけの重さを持ちながら、言い訳のようにも駄々をこねるようにも聞こえた。
「だから、無理なんだよそんなの。俺は、……生きてちゃいけないんだ」
口を開こうとしたグンジをアキラが遮る。
「――だからもう構うな」
アキラがグンジの手を振り払った。グンジが手をちらりと見て後ずさる。ちくりと胸が痛んだのは何故だったんだろう。
「……放っておいてくれ」
アキラのそれはもう、懇願に近しかった。