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あい?まい?みー?MINE!!

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取り分け、平和島静雄は、教師陣でさえ一目置くような"厄介者"なのだ。この学習会に参加させるとする時点で、相当な論議があっただろうし、担当教諭の葛藤もあった事だろう。
だが、結果、学習会への参加を言い渡された静雄はちゃんとこの場に出席しているようであるし、課題とて、1人で黙々とこなしている。
見目が聊か派手で、1人歩きした噂が彼を周囲から遠ざけさせる訳だが、接してみれば、と言うよりも最初見た時から、帝人にとっての静雄は"真面目で素直な子"なのだ。
それに気付いてしまえば、少し取っ付き難く寡黙であっても、講師を巻き込んで会話に華を咲かせるような生徒達よりも、余程教え甲斐のある子供だ。
帝人は、年上と言う立場から無意識に頭に手を置いて撫でてしまいそうな衝動を必死に殺し、直し終えたであろうプリントを再び見て、ニコリと笑った。

「うん、問題無いね。全問正解。平和島君がきちんとやってくれるから、僕も遣り甲斐が出て嬉しいよ。」

「へっ…」

虚を突かれたように呆ける少年を促し、次の課題へと取り組み始めた。
結局ボランティア初日、帝人は平和島静雄の学習の補助を付きっ切りで行っていたの訳だが、その事が切っ掛けで、担当教諭に「どうか平和島君専属で補助をやって上げて下さい。」と、頭を下げられる事になるのだった。