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境目@変態EX
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{ユーモレスク}脱毛の話

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対等は平等とは違うことを、ギルベルトは知っている。
そしてそうある事を、謎めいた雇い主は許している。
「いいじゃないですか、今のご時世全身脱毛したい女性はごまんといるんですよ。それを自分のお金でやるとしたら一体いくらかかるか・・・お安く見積もっても
たかが知れてるOLのお給料ではなかなかお高いのではないでしょうかね?」
「俺は女じゃねえ!」
(まだ言うのね)
フランシスはあきらめの悪い同僚に眉毛を少し下げて見せた。こいつのこういう譲らない所は嫌いじゃないけど、今回はそれ通用しないと思うんだけどな。
「てめえみたいなドグサレカマ野郎にはわからねえかもしれねえけどなあ!男のプライドってもんがあんだよ!なんでケツの毛一本まで抜かれねえといけねえんだ!」
見えるところだけでいいじゃねえかよ!、とは、ギルベルトのかねてからの主張である。
もちろんそれに対する本田の返答は、NOなのだが。
「往生際の悪いお人。そういう所も私は魅力的だとは思いますが、残念ながらギルベルトさんにはお仕事をしていただかなければならないのですよ。
そのお仕事がどういうお仕事かはあなたもよくわかっていらっしゃると思いますけれど。仕事というのは準備が必要なのです。わかりますか?
これはその準備のうちの一つなのですよ。あなたがもし一般企業の部長さんか何かだといたしましょう。合コンがあるからと定時前に帰る新入社員をどう思いますか?」
「ブッ殺してえくれえムカツク。ていうか殴る」
「でしょう?ほら答えはでたじゃあないですか。合コンに遅刻するのは俺の男のプライドなんですと言われてああそうですかと引き下がることが出来ますか?無理でしょう。
牙のない犬では困りますが、その牙が尖りすぎているのも何かと問題なのですよ。つまり何が言いたいかといいますと、」
本田は長い口上の後、小さく息を吸い込んで、半月の瞳をまん丸にもどしながら笑った。
「そのつまらない男のプライドというもの、無駄毛と一緒にゴミに捨ててしまいなさい!ということです」
さあわかったらおとなしくワックス塗ってばりばりやられちゃってくださいね、本田のその声と同時に、5人ほど待機していたアシスタントたちはほぼ同時に動き始めた。
見る見る間にギルベルトの白く細い、筋肉質な脚に緑色のとろりとしたワックスが塗られていく。
そして、
「っっっ!いっ・・・てーーー!!!」