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angel lamp4

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彼女から預かったペンダントを、机の、鍵付きの引き出しに放り込む。
鍵を掛け、その鍵をしまい込むと、ほっとした。

ベッドに体を投げ出し、ぼんやりと天井を眺める。
「彼女がマスターだったら」という考えが、どうしても消えなかった。


マスターは、「人形は人形として扱う」人だった。
失敗には厳しく、用途以上のことは求めてこない。
魔導士としての自分に誇りを持ち、研究関連のものに触れることを、許さなかった。


彼女は、違う。


僕を人間のように扱う。
僕に部屋を与え、歌以外のことをしても怒らない。むしろ、僕を気遣い、感謝してくれる。


「ありがとう」なんて、初めて言われた。


柔らかく微笑む彼女を思い、あんな風に、マスターは笑ってくれただろうかと考える。


もう、マスターの笑顔を、思い出せない。


「マスター・・・」

マスターのことを考えると、苦しくなる。
目を閉じて、枕に頭を乗せた。

もしかしたら、夢を見られるかもしれないと思いながら。

作品名:angel lamp4 作家名:シャオ