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angel lamp6

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台所で、昼食の用意をする。
先ほどの彼女の言葉を、何度も思い返した。


「私が手紙を書いたら、カイトは返事をくれる?」


何故、そんなことを?
僕は、あなたの傍にいるのに。

また、僕を置いていってしまうのですか?
僕は、あなたの傍にいたいのに。


遠慮がちなノックの音がして、僕は、勝手口に目をやる。


配達漏れでも、あったのかな?


声を掛けてから、扉を開けると、いつかの少年が立っていた。

「君・・・」
「あ、あの!僕、お礼を言いたくて!あと、お、お詫びを・・・」
「ごめん、待ってて」

泣きそうな顔で目を伏せる少年を残し、僕は、自分の部屋へと駆け上がる。
部屋から、紙のお面を取ってくると、台所へと取って返した。

「これ、君の友達のだよね?」
「はい・・・」
「返すから、もう、ここには来ないで欲しいんだ」
「あ、あの!僕!」
「彼女には、僕が伝えておくから。もうお帰り」
「で、でも!」

なおも言い募る少年に、口を開いた瞬間、

「カイト?どうしたの?」

彼女が、台所へと、顔をのぞかせる。

作品名:angel lamp6 作家名:シャオ