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angel lamp7

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玄関を出て、馬車の到着を待つ。
息苦しさを覚えながら、近づいてくる馬車を見つめた。

近くに来て驚いたのは、御者が、見ず知らずの初老の男性だったこと。
マスターの婚約者も、一緒に来ると聞いていたから、中にいるのだろうか。

さっと扉が開いて、マスターが手を差し出す。
慌ててその手を取ると、マスターは、跳ねるように降りてきて、

「久しぶりね!会いたかったわ」

僕の方を見ることもなく、彼女を抱き締めた。

「私も会いたかったわ。一人なの?」

確かに、馬車の中には、他の人物は乗っていない。
マスターは、彼女の頬にキスをすると、

「ええ。彼も会いたがっていたけれど、人が来るから」
「まあ、そうなの?あなたはいなくても、大丈夫?」
「ごめんなさい、すぐに戻らないといけないの。カイトを連れて、すぐに」


・・・・・・え?


彼女は、驚いたようにマスターを見て、

「それじゃあ・・・その人が・・・」
「ええ。あなたを驚かせようと思って、内緒にしていたけれど。ようやく見つかったわ、カイトを引き取ってくれる人が」

マスターの言葉が、どこか他人事のように聞こえた。


僕を引き取る?どうして?
僕に、彼女と一緒に行くよう言ったのは、マスターなのに。

作品名:angel lamp7 作家名:シャオ