二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」
リヲ(スランプ中)
リヲ(スランプ中)
novelistID. 4543
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

時の狂ったその島で

INDEX|10ページ/11ページ|

次のページ前のページ
 


クリスマスもハロウィンもイースターもバースデーも。
いつも終わってしまうのが寂しくって眠るのが嫌だった。
そんで、いつも兄さんが言うんだ。

「ライル、明日だって明後日だってその次の日もきっと楽しいはずだぜ。
それともライルはスナイプやテストで良い点取れた時もエイミーが笑ってても楽しくないってのか?」
「そうじゃない・・・そうじゃないけど・・・・・・」
ただ寂しくて仕方なかった。

それだけだったのに・・・
「俺は、ライルと一緒にいるとそれだけで毎日が楽しいんだ。
双子で良かったって思う。・・・・・・ライルは?」

・・・・・・俺も楽しいよ。
でも友達も好きになった女の子すら兄さんのほうが好きって・・・成長するたびに悔しさが溢れて。
寄宿学校に入ったのだって比較されたくなかっただけで・・・誰かに俺を見てほしかっただけで。
ずっと側にいて、嫌いになりたくなかったんだ。
だから・・・だから、

嫌いじゃないんだってもっと早くに伝えたかった。

「ライル・・・」
「っ!?」
いつの間にか眠ってしまっていたらしい。
全身がバカみたいに震えていて、目の前の兄さんは心配そうに俺を見ている。
「大丈夫か?ライル・・・」
「っ・・・、兄さんっ」
大の大人がとかそんなのは無視して俺は兄さんを抱きしめた。
「ライル・・・?」
「兄さんっ、・・・頼むから、死なないでくれよ・・・。
兄さんもアニューもいなくなって・・・俺は誰のために生きれば・・・・・・死ねばいいのか・・・わからないんだっ!」
「・・・・・・・・・」
無言で背中を優しく撫でる手についに涙が溢れた。

涙なんて家族が死んだ時だって流れやしなかったのに・・・。

「・・・・・・なぁ、頼むから・・・俺を独りにしないでよ・・・兄さん・・・っ」