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“差出人：工藤新一”“件名：　”
今度のメールは新規作成したらしかった。ふーん、だから。と、最早これっぽっちも新一を好きではないかのように眉を顰める。ボタンひとつでメールを開いた快斗は瞬間固まった。予期せぬ言葉というものはときに快斗の思考を完全にマヒさせるのに十分だった。え、と口をあけて。目をぱちくりさせて。それから思いっきり瞼をこすって。それでも足りないから頬を引っ張ってみても。
「ひ、ひたひ……！」
痛みは柔らかに歓喜へと変わる。
すぐにリダイアルで新一を呼び出しても、やはり口をついて出てくる言葉は。「バーカァ、」「新一の！」（でも本当に俺はお前を愛してるよ！）

“お前のこと好きだから早く機嫌直せよ”