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I’m so happy,now

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 「・・・・どうして、」
 ダンテのその問いに、答えはない。目の前に確かに存在するバージルは、信じられないことに微笑さえ浮かべてダンテを見つめる。こうまで余裕の態度を見せられては、動揺しているこちらが馬鹿馬鹿しく思えてくるほどだ。
 デスクに足を乗せてふんぞりかえっているダンテを咎めるようにちらりとそちらを見やるバージルの視線に気づいて、ダンテはおとなしくその足を下ろし、今度は上半身を前に乗り出して頬杖を付いた。ちょうどバージルを見上げるようなかたちになる。
 「アンタほんとにバージルなのか・・・・?」
 思わず問うたが、尋ねるまでもないことであった。これほど強い悪魔の気配を、そして何より血を分けた双子の兄を、間違える筈など無かった。ダンテの無意味な問いに、バージルは口元の笑みをより深くする。それは肯定の意をしめしているようだった。無駄に口を開かないその様に、ダンテは一層の懐かしさを感じた。
 「はん・・・・アンタは相変わらずだな!」
 そう言ってから、ダンテは真剣な表情になる。バージルは笑みを崩さないまま、ダンテの次の言葉を待った。
 「言いたいことがありすぎて・・・・何から言えばいいのかわからねぇ」
 バージルは小さく頷いて、続きを促す。
 「どうしてあの時突き放したんだとか、俺だけ生き残ってすまなかったとか、何で今更会いにきたんだとか・・・・」
 自分でも言いたいことが纏まらず、くしゃりと頭を掻く。そんなダンテを見て、バージルはその頬に手を伸ばし、そっと触れる。ダンテが怪訝そうに見つめていると、バージルは腰を屈め、その顔を近づける。ふと懐かしい香りが鼻を擽る。忘れることのない、バージルの匂いだ。そうして動けないでいるダンテの唇と、バージルの唇がゆっくりと触れあった。
 一瞬身をたじろがせたダンテだったが、言葉等なくても分かっているとでも言いたげなバージルのその行為に、ダンテはゆっくりと目を閉じた。
 いちばん伝えたかった言葉が伝わるよう、祈りを込めながら・・・・。
作品名:I’m so happy,now 作家名:柳田吟