二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

スターゲイザー/タウバーンのない世界

INDEX|13ページ/37ページ|

次のページ前のページ
 

こうして肩を組むのは数年ぶりだったから。
スガタがタクトのことを「タッくん」と呼んでいた頃、タクトとはよく手をつないだり、肩を組んだりしていたっけ。
自分は弱くて、タクトに憧れていて。そんな自分が嫌で、いつからかタクトと距離を置いた。
「はーーー・・、笑った。やだやだ!キスしちゃった。」
タクトの言葉にゾっとする。
「事故だぞあれは、キスじゃない。」
「そっか。」
しかしスガタは自分の言葉に、一つの記憶が呼び出された。
「でもスガタとは一回したもんな。」
丁度同じことを思っていたらしく、タクトが呟いた。
その話を持ち出さないでほしかった。
スガタはなんだか気まずくなって、タクトの腕の下からすり抜けた。
「やめろよその話、血迷った子供のごっこ遊びだろうが。」
一歩前を早歩きに進みだす。
「・・・・・。」
タクトはポカンとした顔でその青い後ろ姿を見つめた。
「そんな風に思ってたの?」

その言葉にスガタは振り向いた。
タクトが、大きな瞳をクルクルさせて、スガタをまじまじと見つめている。
「そんな風にって・・・他に何が・・・。」
他に何があるんだよ?
スガタも驚いた様子で、まじまじとタクトを見つめ返す。
タクトは瞳を増々大きくさせて、はっとしばたたかせた。
「そうなんだ・・・・・・。」
「えっ?」
スガタは戸惑いが隠せなかった。
映画のワンシーンで、子供同士がキスをしていた。
ただそれをそのままのシチュエーションでマネしただけの記憶だった。
タクトはとぼとぼと歩み寄り、スガタの側を通過していく。
「おい、タクト・・・・。」
タクトはほわっとしてスガタを振り向いた。
「え?何?」
「・・・・・・。」
問いつめたい、でもそんな昔のでき事。
二人の間にすれ違いを何度も感じていると、授業開始の鐘がなった。
二人は次の授業に遅刻していたので、もうその話題に戻ることもなく、教室へと走ることになった。
スガタは気持ち悪さを残したまま。