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織牛 宮彦
織牛 宮彦
novelistID. 21680
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そのままのお前が良い

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あれから、立向居との溝ができてしまった(気がする)。






告ってから、三日目。
オレと立向居の間の微妙な雰囲気に、円堂でさえも気付き始めた。
練習中の立向居を見るかぎりではプレイに影響はないようだから。

(後悔は、してねぇんだからな!)

半ば逃げるようにそそくさと練習を終えたその時だった。
服が誰かに引っ張られたらしく、動きがさえぎられてしまった。振り返ると…
立向居が、はっしとオレの服の裾をつかんでいた。

「ぁ、あの…」
口ごもる立向居に、修羅場の予感を感じた円堂達が走り去っていくのが視界の端に見える。いらない気を使われて、くしくもオレと立向居で二人っきりになってしまった。
逃げだした皆の背中を『?』マークを出しながら見ていた立向居がもう一度オレに向きなおった。

「特訓に付き合ってもらえませんか?」

真剣な立向居の目。以前と変わらぬ目線に安堵しつつ、オレは満面の笑みを浮かべ返事を返す。

「いいぜ!」