二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

押して引く2

INDEX|2ページ/3ページ|

次のページ前のページ
 


真ちゃんの動きが止まった。深く息を吸って吐き出す。
集中が切れている。そんなことまでがその背中からわかって、どれだけ自分がその背中を見ていたのかということを自覚する。
十二分に既に自覚していることではあるけれど。
オレはその背にそっと近づいて。
「っ・・・高尾っ」
人差し指で真ちゃんの首の後ろから腰の辺りまでを背骨に沿って、撫でた。撫でていると感じるか感じないかぐらいの強さで。
びっくりするぐらいに跳ねたその体に少し動揺しながら、がばりと振り向いたその顔にオレは笑いかける。
「感じた?」
「バカを言うな」
平静を装いつつけれどその中に動揺が見える。それが妙におかしくて楽しくてオレは。
「こうやると寿命が縮むとか、なんかガキの頃流行ったんだよな」
と言いながら人差し指を立てた。
「お前はオレを早死にさせたいのか」
真ちゃんは眼鏡を中指で直しながら難しい表情をしている。もしかして、と思う。
「真ちゃん信じた?」
ラッキーアイテムを信じるくらいだ。こういうのも信じる方なのかな?と自問して、それでもこれはいつもの人事を尽くすという方向ではないのでそれも違うような気もする。そもそもが。
「子供のおふざけだって」
オレはそう言うと真ちゃんに近づいて向かい合ったまま腕を伸ばす。
そうしてその背中を、すい、と下から上に指先で撫で上げた。
「っ・・・」
「これでなしになるらしいしな」
ホントにガキの戯言だよな、と笑いかける前に肩を取られた。左肩。
真ちゃんの左手がオレの背中に回されている。そのまま。
「やられた分は返しておこうか」
すい、と指先がオレの背中、背骨に沿った部分を上から下に。撫でた。
薄い僅かに濡れたTシャツ越しの感覚。
ぞ、としたものが這い上がる。もちろんそれはくすぐったさのはずだったのに、そういえば真ちゃんが近い。
まるで抱き合っているかのように近い。
お互いの前面が触れあってなどはいない。それでも。

作品名:押して引く2 作家名:しの