もう一つのお日様
ほかほかな白いご飯と定番の焼き魚とお味噌汁のメニューが並んだテーブル。
そこの席に着くなり白蘭が唇を尖らせてどこか拗ねた感じで私に言ってくる。
「…なんか、朝のユニちゃんは変だよね」
いただきます、とお箸を握るのを見て、私もいただきますと続いた。
それから一口、お味噌汁を啜って汁で喉を少し潤わせてから。
先程、白蘭が言った言葉を繰り返す。
「変、ですか?」
お茶碗を置いて白蘭の方を見れば。
彼もまた、私の方を向いていた。
「うん。でも、変だけどユニちゃんは変じゃないよ」
すごく矛盾しているような曖昧な返事。
けれど私にはそれだけで十分だった。
「そうですか。じゃあ、変な私はお嫌いですか?」
だって、先回りをして言葉を紡いでみれば。
彼は観念したかのように両手を挙げてみせて。
私の瞳を真っ直ぐに見つめてきた。
「やっぱりユニちゃんには敵わないや」
そう言って笑った彼の顔が一番好きだと思った。
そんなことを考えていると白蘭は言ってきた。
笑わないでね、と。
それに頷くのを見てから彼は話してくれた。
「ユニちゃんって、お日様みたいなんだ」