1番のプレゼントを・・・
同じく 1月28日 23時59分
池袋の高級マンション。
『なぁ新羅、明日の静雄のパーティー楽しみだな!皆でわいわいやるの楽しいだろうなぁ』
「そうだね、セルティ。まぁ僕はセルティがいればもう…」
『しかし静雄のやつ、今日は用事があるって、どこに行ったんだろうな?』
新羅の言葉を無視してセルティはPDAに次の言葉を打ち込む。
「んーなんて華麗なスルーなんだセルティ!やっぱり君は世界一魅力的な女性だよ!」
めげずにセルティへの愛を語り、抱きつく新羅。
そこまでは許すとばかりに新羅を無視して話を続ける。
『まさか。か…彼女でもいるのかな?』
首から出ている影でハートを作りながら、何故か気恥ずかしそうに聞く。
そんな姿を、なんて可愛らしいんだろう!こんな姿を見たらこの世の人間いや人間以外も全てがセルティに惚れてしまう!
と真剣に考えながら新羅は愛おしい彼女の質問に答える。
「静雄に彼女ができることはないだろうね。」
『?』
「まったくさぁほんと素直じゃないんだから。
お互いとも誕生日に会いたいなら会えばいいのにさ。」
『?新羅?』
「毎年毎年僕らには普通にプレゼント渡したり、ご飯誘ってきたりするくせに、
静雄には手の込んだ根回ししてバレないようにプレゼントして。
でも会いたいからなんだかんだ口実作って会いにきて。」
『?誰の話をしてるんだ?』
「今年なんか顔を見せない事が一番のプレゼントだなんて言っちゃって。
顔見てみろっての。しょぼんとしちゃってさ。」
『おい??』
「まぁ今頃2人で幸せな誕生日過ごしてるでしょ。
さぁセルティ!そんな楽しくやってる2人のことなんて忘れて、
私達も愛を育もうじゃないか!!」
『は?ちょっと落ち着け新羅!話がみえな』
そこまで打つとPDAは新羅によって手から離された。
作品名:1番のプレゼントを・・・ 作家名:にゃあこ