THW小説4.5 番外編 ~ insanity ―狂気― ~
ザビの中は,狭くてきつくて,暖かくて。
とても気持ちがよかった。
「あ!あんっ!あ・・・ああっ・・・!!」
ゴムを外してやるのも忘れ,無我夢中で突き上げる。
「・・・!んっ・・・・!!!」
俺も,本当にいい加減限界だった。
あっという間に絶頂を迎え,ザビの中に欲望を吐き出す。
だが,それで萎えることなどなく,またもや中を突き上げる。
「ふっ・・!んっ・・!んんっ・・!」
ザビの口は半開きで,涎が口の端から流れ落ちていた。
眼は,どこを見ているのかわからないほど,蕩けている。
「・・・なぁ,俺を,見て?」
こちらにザビの顔を向けさせ,眼を合わさせようとする。
だが,もうすでに,ザビの意識は半分なくなっているようで,眼は虚空を彷徨っていた。
「あ・・あう・・・はあっ・・・」
息も絶え絶えになってくる。
何度目か,俺が射精をした時,初めて,ザビがあれから一度もイっていないことに気が付いた。
「も・・・も・・・イか・・せて・・・」
「っは・・わりぃ・・・忘れてた・・・」
ようやく,根本の拘束を解いてやる。
「あっ,んっ,うああああああああああっっ!!!!」
はずしたと同時に,ザビが派手に白濁液を飛ばす。
そして,ガクン,とザビは意識を手放した。
「・・・気ぃ,失っちまったか・・・」
ダランとしたザビを,手の中に抱く。
鎖の拘束で,手首が擦り剥け,どす黒く変色し,血が流れていることに気が付いた。
「・・・・・」
かなり抵抗したのだ,とわかる。
俺なんかに好き勝手弄られ,嫌だったのに違いない。
だが,罪悪感など,これっぽっちもない。
むしろ,達成感でいっぱいだった。
「もう,俺のもんだ・・・俺だけのもんだ・・・」
ザビの鎖の拘束をはずしてやる。
手首の血を,ベロンと舐めてやった。
「もう,離さねぇ・・・どこにも,やらねぇ・・・」
そのまま,ザビを腕の中に抱きしめる。
俺の,心臓がドクンと鳴る。
・・・そうか・・・交代の時間か・・・・
ザビを抱きしめたまま,そのまま俺もゆっくりと,眼を閉じ,
意識が薄らぐまま,身を任せた。