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リヲ(スランプ中)
リヲ(スランプ中)
novelistID. 4543
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その部屋には白い箱がある

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「ロックオンは読書が好きなんですか・・・?」
「ああ、本を読むのは好きだぜ。・・・アレルヤも読んでみるか?」
パタンと閉じて手渡されたのはいわゆる児童文学の本。

初めて読む分厚い本にしては丁度いいだろう・・・。

「いいんですか・・・読みかけだったんじゃ・・・」
「いいんだ。もう、何度も読んでいるから」
「あり・・・がとう・・・」

他人に優しくされることに慣れていないアレルヤがロックオンに惹かれていく恐らく自然なことで。
気がつけば、この部屋には色々なものが増えてきた。
ロックオンと買ったマグカップに借りた本、いろいろ。
ハレルヤはたまに気が向いたらそれを持ち上げて見る。
それがハレルヤの暇をつぶす行動として加わった。

好きなものは良く見えるところに、不快なものは棚の中に。ハレルヤはそれらをしまった。
時には配置を逆にしてみたり。

そんな日々が続いたある日、アレルヤはロックオンにキラキラしたものを貰った。
そうなった切欠はアレルヤのこの一言。

「ロックオンの瞳って、とても綺麗だ・・・」
「そっか・・・?あんがとな」
疲れが溜まったのかバランスを崩して倒れそうになったロックオンをかばって下敷きになったときだった。
退こうとしたロックオンを引き止めて、アレルヤは彼の瞳を見つめた。
焦がれた・・・地球色を。

ロックオンを見つめるアレルヤがどんな顔をしているかなんて見るのはとても簡単だった。
ロックオンの目に写った像を見ればいいだけ。
うっとりと見つめるアレルヤはロックオンの目にどのように映っているのか・・・。
気にはなるが、それは別に知らなくてもいいことだった。
「・・・それじゃあ今度、好きなだけ見せてやるよ」
微笑んで今も腕を掴む駄々っ子を宥めるように頭を撫でた。

その次の休暇に貰ったのがこのペンダント。
ロックオンと同じ色の宝石が飾られたシンプルな作りの。
それは当然のようにアレルヤのお気に入りになった。