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リヲ(スランプ中)
リヲ(スランプ中)
novelistID. 4543
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give me

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(この辺まで来りゃいいだろ)
キャピ女から離れた路地裏まで来てようやくハレルヤは後ろを振り返る、と苦笑された。
「えーと・・・お前さん、俺を誰かと間違えてないか?」
無理やり連れ歩かされたってのに言うことはお人よし全開な言葉。
「間違えてねぇよ。なんせ初対面だしよ」
流石に怒るかと思ったら男は安心したように笑った。
「そっか、人違いじゃなくて良かった。・・・じゃあ助けてくれたんだな、ありがとな」
「べつに・・・そんなんじゃねぇよ・・・」
存在してもいない誰かを心配するお人よし。
どうして助けたのかなんてハレルヤにも正直分からなかった。
なぜか気になる。
その理由は分からない。
・・・けれど似た感覚は過去にも感じたことがあった・・・。
だからこそ余計に分からなくなってしまう。
「あー・・・じゃあな・・・」
なんだかバツが悪くなって帰ろうかと思ったらチラシを一枚手渡された。
「お礼ってほどじゃないが・・・店に来ないか?お代はいいからさ」

それは新装開店する喫茶店のチラシ。
「・・・なぁ、この店ってプリンあるか・・・?」
「もちろん。自慢じゃないが味は保障するぜ」
「じゃ行く。2個くれ」
 やっとプリンが手に入る安心と、甘いあまい・・・期待。
これは新発売のスイーツを食べるときにとても似ている。
「あ・・・チラシがまだ残ってるんだった・・・」
まだ数枚残っているチラシを破らないように奪うとかばんに詰める。
「明日、学校で配っといてやんよ」
無遠慮なハレルヤの態度にも男は礼を言う。
甘そうな笑顔で。

「俺はニール・ディランディ。お前さんは・・・?」
「・・・ハレルヤ、だ・・・」
ふわりと香る あまい匂い・・・その招待はすぐに分かった。

作品名:give me 作家名:リヲ(スランプ中)