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DMT

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とても充実した日々を過ごしていましたがそのうち彼の態度が変わってきます。

足蹴にしていた自分をそのうち
「もう好きにしたら」
の一言で済ませるようになりました。

お茶まで出してくれて自分がそれを飲んでいようが話しかけようが
無視して自分の仕事をするようになりました。


そんな放置プレイにもきゅん、となります。


いやいや、違う違う。
自分が欲しいのはもっと物理的な痛みです。

そこで雲雀さんの仕事を手伝う事にしました。
ダメツナの自分が手伝えば意識しなくても何かしら失敗するはずです。

早速雲雀さんに申し出た所、簡単な書類整理を頼まれました。
いそいそとやり始めて数日。
とうとう自分は失敗しました。
せっかくまとめていた書類に出してもらっていたお茶をこぼしたのです。

さぁこれで殴られるぞ!!

期待を胸に隠しつつ雲雀さんに報告します。

報告を聞いた雲雀さんが腕を上げます。
いよいよだ、と自分は目を閉じて衝撃に備えました。


ぽふっ


期待していた衝撃は来ず、代わりに感じたのは自分の爆発頭をぽむぽむと優しく叩く手の感触です。

「しょうがない子」

そう言い、雲雀さんは仕事に戻っていきました。

作品名:DMT 作家名:ケイ