発展
※声優×マネージャー3
「、あっ」
歯列をなぞりながら彼女の腰に手を回すと今度は自分に引き寄せる。
その弾みで体が動いて口の中にも衝撃が伝わり、間に少しの隙間ができた。
「ふ…うっ、んんっ」
それを見逃さずにすぐ舌を入れて、驚いて引っ込む彼女の舌を追いかけて絡める。
すると徐々に彼女もそれに応えるように、自分の首に腕を巻きつけて、おずおずと同じように舌を絡めてきた。
「はぁっあ…」
ほら、可愛いだろう?
こんな彼女を知っているのは俺だけなんて、すごい優越感感じちゃうよね…って、これじゃあ俺が変態みたいだ。
でも違うよ?俺は決して変態なんかじゃないからね?たぶん。
そんなディープなキスをしている内にエレベーターはとっくに地下の駐車場に着いていて、俺が気づいて停止ボタンを押さなきゃ、また上っていくとこだった。
危ない危ない。もう少しでこんな可愛い彼女を誰かに見られるかもしれないところだった。
「…んじゃ、行きますか」
スリルのあるエレベーターもいいけど、やっぱり一番はマイホーム、俺たちの家だよね?ってことで。
唇を離した瞬間、腰砕けになって立てなくなったらしい波江を抱えて愛車を探した。
「はっぁ、はぁ…は、ふ」
腕の中で肩と息を共に荒くした波江の呼吸音が胸に伝わってくる。
背中をぽんぽんと叩いて息を整えるようにすれば幾分落ち着いたように呼吸も穏やかになった。