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国城 龍耶
国城 龍耶
novelistID. 24182
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東方無風伝 2

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 森近が見せてきたのはアイポッドに始まり、携帯電話、パソコン、テレビのリモコン、ゲーム機等と言った電化製品が多く、それらの殆どは電池切れや故障が原因で使えなかった。

「やっぱり使えないものが多いのか。どうりで使い方が解らないわけだ」

「そう言えば森近、これらはどうして此方の世界に有るのだ。元々は外の世界の物だろう」

 異世界の物が、どうして此方の世界に有るのか。考えられるのは、俺と同じような外来人の遺物や落し物、提供品かと思うが。

「ああ、博霊神社で拾ったんだよ。あそこは、この世界と外の世界の狭間に位置しているんだ。だから、あそこの周辺は外の世界の物がよく迷い込むんだよ」

「博霊神社が?」

 先程まで俺が居たあの神社が、世界の狭間にねぇ。
 それにしては、外の世界『らしさ』と言うものが無かった。もっと、幻想郷寄りだった。

「それはきっと、あの博霊神社は幻想郷の神社だからだよ」

「どういうことだ?」

「博霊神社は二つ有る。外の世界の博霊神社と、幻想郷の博霊神社。どちらも別物だけど、繋がっているんだよ」

 霊夢は言っていた。幻想郷と外の世界は対を成していると。
 博霊神社は狭間にあるからこそ、そう言った『役割』を持っていると言うのだろうか。
 それとも、博霊神社は狭間に『作られた』。その役割を持たせる為に。

「さて、大分長い間話し込んでしまったね。魔理沙も飽きてきているようだし、そろそろ君の本題に入ろうか」

 ……どうでもいいことか、そんなこと。
 森近に言われて魔理沙のことを思い出す。店内を見渡し魔理沙を探せば、彼女は椅子に座り、机にもたれて眠っていた。
「そうだな」と言う声は、眠る魔理沙のことを考慮してか、自然と小さなものになっていた。

「なにをお望みで?」

「自分の身を守る武器が欲しい」

「武器か……一言で武器と言っても、色々あるからねぇ」

「だよなぁ、俺自身、どう言った武器が欲しいとか無いからなぁ」

 戦う為の武器は欲しい。だが、どう言った武器が俺に向いているのかなんて解らない。
 例えば、一言で剣が欲しいと言っても、剣には様々な種類が有る。
 片手剣、両手剣、細剣、長剣等々。
 その中で自分に相性が合う物を見つけるのは至難の業。
 剣だけでは無い。銃や槍と言ったものもある。その種類は数十に及ぶ。
 その中から、自分に合う物ねぇ。
作品名:東方無風伝 2 作家名:国城 龍耶