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国城 龍耶
国城 龍耶
novelistID. 24182
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東方無風伝 2

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「そろそろかしら」

 何が、と霊夢に尋ねようとしたが、その瞬間にはあの大量の弾幕が消え去っていた。

「ふう、どうだ魔理沙!」

 萃香が息を一つ吐いて魔理沙に問う。
 その魔理沙は、地面にうつ伏せに倒れている。

「その圧倒的物量は無しだぜ」

「ふふん、負け犬の遠吠えにしかならないよ魔理沙」

「ちく……しょう……」

 そう言い残して、がくりと力尽きる魔理沙。

「あれは大丈夫なのか」

「平気よ。弾幕なんて当たっても痛いだけだもの」

「そうか、なら大丈夫そうだな」

 萃香と魔理沙の弾幕ごっこのお陰で、すっかりと境内は荒れ果ててしまった。

「これが弾幕ごっこよ。解ったかしら?」

 この境内の後始末は誰がやるのだろうなぁと考えていると、そう霊夢が訪ねてきた。

「魔法か何かで相手を倒した方が勝ちってところか」

「大外れよ」

「おや、それじゃ答えを教えてもらっていいかな、霊夢先生」

「出来の悪い生徒ね。少しは自分で考えないと力は身に着かないわよ」

「公式が解ってないからな。公式を理解しなければ力は身につかない」

「あーはいはい。おとなしく教えるから黙ってなさい」

 面倒になったのか霊夢は投げやりに返してきた。
 これには苦笑いが漏れ出てしまう。

「なに笑ってんのよ」

「いや何も。どうぞ御教授下さい、霊夢先生」

「……魔理沙―」

「なんだ霊夢―」

 突然霊夢は会話の相手を魔理沙に変える。
 当の魔理沙は、相も変わらず寝転んでいる。

「風間に弾幕ごっこを詳しく教えてあげてー」

「なぬ?霊夢、何故魔理沙に」

「魔理沙は弾幕の専門書を作る程、弾幕ごっこにのめり込んで
いるのよ」

 ほう、と短い関心の声とともに、視線を霊夢から魔理沙に変える。
 魔理沙は既に立ち上がっており、服に着いた土や雪を払っていた。

「いいぜ、何処から始める?」

「全部よ」

「全部とはまた、難しい注文だ
ぜ」

 やれやれと言わんばかりに肩を竦める魔理沙。

「私と萃香の弾幕ごっこを見ていただろ、風間は弾幕ごっこをとういうモノだと思った?」

「魔法で相手を倒すものでは?」

「それは弾幕ではないぜ。ナンセンスだ」

 魔理沙は俺の推論を全否定する。
 そこまではっきりときっぱりと否定されても、解らないのだから仕方が無いではないか。と言うのはただの言い訳に過ぎない。
 だからこそ、こうして学ぼうとしているのだ。
作品名:東方無風伝 2 作家名:国城 龍耶