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みんなといっしょ!

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4:あの時は全然だったけど、今は互角じゃない?

「えー、私はイヤだ」
「なんでだよ!」
「だって…」
「お前に拒否権はないと思え! オレ達と勝負しろ。乱太郎」
「だから、嫌だっていってるでしょ? 伝七」
「なんでだよ!」
「あの時は全然だったけどさ、今は多分互角…というかそれ以上だと思うんだよね。私」
「そんなことはない! 絶対にお前に勝ってやる!」
 そこにいるのは、い組の伝七と佐吉、そして一平と彦四郎。対決だ!っと言っているのは伝七と佐吉。一平と彦四郎はそれの対決を見ている傍観者だ。
「あの二人も負けず嫌いだよね」
「でもさ、今の乱太郎に勝とうっていうのは結構無謀とか思わない?」
「あー…まー」
 現在、乱太郎は実戦も勉強の方もトップクラスなのだ。
 い組もろ組もは組も基本敵わない。ただ、乱太郎自身があまり本気を出さないので、成績は相変わらず真下なのだが。
「でも、乱太郎ってなんで本気出さないのかな」
「それ聞いたことあるかも」
「一平、どんなこと聞いたのさ」
「たしかね、三治郎と虎若と話してたときにね」
 一平はそういって、そのとき話していた会話を思い出す。
『な、虎若、三治郎』
『何? 一平』
『なんだよ』
『あのさ、乱太郎っては組で一番強いよな?」
『まあ、総合的にそうなっちゃうね』
『なんで、いつも本気ださないんだ?』
 一平の言葉に三治郎が苦笑して答えた。
『乱太郎はね、本当に自分の力が必要!ってときじゃないと力を発揮できないんだって。だから、普段の勉強になるとあんまりやる気が出ない。だから、対決ものなんてなると特にやる気なくしてね』
『大体は治療班を勝手に作って、怪我した人を治療って感じでやってるんだ。乱太郎が言ってた。友達と争うくらいなら怪我を治療した方がいいって』
『…それって、オレ達も入ってるのか?』
『そうだよ。い組もろ組も大切。は組もね』
 三治郎と虎若の言葉に一平は知らずに顔を赤くした。
「そんなこと言ってたよ」
「乱太郎だよなぁ」
「でも、伝七も佐吉も乱太郎に勝ちたいんだよな」
「好きな子には勝ちたいって感じかな?」
「…それ、二人の前でいうなよ?」
「わかってるよ。彦四郎」
「一平〜、彦四郎〜。助けてよ!」
「えー、どうしようかな」
「そんなこと言わないでよ!」
「こら! 逃げるな。乱太郎」
「勝負しろ!」
「だから、嫌だてっば!!」
 逃げ出した乱太郎を追う二人。一平と彦四郎はそれを笑ってみていた。
作品名:みんなといっしょ! 作家名:とーすい