好きの流星(小ネタよせ集め)
考察:平和島静雄について
「あ、静雄さん」
「おう。今帰りか」
「はい。静雄さんは休憩中ですか?」
「おう」
「(あ、目の上怪我してる。また臨也さんと喧嘩したのかな…。髪の毛にも血が付いてる、綺麗な髪なのにもったいないなあ。静雄さんってリンスとかしなさそう。むしろボディソープとかで一緒に洗っちゃう感じがする。でもこの金髪って染めるの大変そう。気を抜くと根元が黒くなるんだろうし)」
「………(見られてる。すっげーガン見されてる。な、何だ…?)」
「(目、も切れ長。大人の男って感じだ。格好いいよなあ。臨也さんは綺麗、静雄さんは格好いい。女の子の理想を具現化したのが臨也さんなら、静雄さんは男の理想を具現化した感じ。うん、ライオン。ライオンだな、静雄さんは。強くて、格好よくて大きくて。あ、唇は厚いんだ、そうゆうのも男らしいというか羨ましいな。僕は全体的にどうも薄いから…)」
「(何だ、何でこんなにガン見されてるんだ…!た、煙草……!!)」
「(指、もごつごつしてる。大きいなぁ。僕と比べたら大人と子供だ。…いや、大人と子供だけど)」
「(だめだ、未成年の前で煙草は駄目だ、)」
「(煙草を取り出す動作も慣れてる感じがして格好いいよなあ)」
「…りゅ、りゅうが、みね!(耐えられない!)」
「あ、はい?」
「何か、その、…あー……(頭を撫でたくなる、のは何故だ)」
「(あ、やっぱり、)手、が」
「!っと、悪ィ、」
「いえ、手、大きいなぁって。重ねてみてもいいですか?」
「え、あ お、おう(怖くないのか?)」
「(……。ショックすぎる。なにこの差。これは、僕がグーにしたら片手で包めるんじゃないだろうか。あ、)そういえば」
「ん?」
「人の心臓の大きさって、大体その人の握りこぶしくらいだって俗説、知ってます?」
「へぇ。そうなのか?」
「僕も聞いた話なんですけれど。でもそうすると、あ、ちょっと手、失礼しますね」
「、っ」
「ほら、やっぱり!僕の心臓、静雄さんの片手で鷲掴み、ですね!」
「、 」
「静雄さん?」
「あ、や…(こいつ、心臓にわりぃ…)」
(心臓を鷲掴みにされたのは こっちだっての!)
作品名:好きの流星(小ネタよせ集め) 作家名:ホップ