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ネウロ関係ショートショートショート

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 手首を掴まれ引き離された。髪の毛が一本はらりと落ちた。掴まれたのは俺の手首でそこから落ちたのも俺の髪で、俺はようやく自覚する。見上げれば眉間に皺を寄せた笛吹さんが、
「何度言ったらやめるんだ」
 とか吐き捨てた。
「ごめん笛吹さん」
 素直に謝ったら左手が解放された。笛吹さんに名前を呼ばれた筑紫さんが黙って部屋を出ていった。…シカト?いや待てよ。時計を見ると、やっぱり三時だった。筑紫さんはきっとおやつを持って戻ってくる。シカトじゃなくてただのツーカーだ。
「パソコンを使わない仕事はそんなに嫌いか?」
「えー、別に…」
 俺がやたらと自分の頭をひっかくのを彼らはストレスか何かの為だと見なしているらしい。俺自身は癖みたいなものだと思っているのだけど。
「…桂木ならなんて言うかなぁ」
 今度会ったら聞いてみようか。
「あの探偵がどうかしたのか」
 桂木の名前を聞いた笛吹さんはますます機嫌が悪くなる。その様子が面白くて俺は笑った。