銀魂ログ寄せ集め
「わー!銀さんその南瓜、一体どうしたんですか?」
「よくぞ訊ねてくれた新八君。聞いて驚け、そして慄け。序でに平伏せ」
「それはどうでも良いアル。定春ー。で、これ一体何アルか?」
「ちょ、神楽ちゃん!これどかして!銀さんこのままじゃ説明出来ないから定春どうにかして!」
「仕方ないアル。定春、その白モジャ放してやるアルヨ」
「あー、危なかった。そのまま三途の河を渡る所だった…。つかお前ら、俺に対する尊敬とかその他諸々の念が足りねぇんじゃねーの?」
「給料払ってくれたら考えます」
「先月分と先々月分の酢昆布未だ貰って無いヨ」
「まあそれは置いといてだな。10月と云えばハロウィンだ」
「無理矢理話題を変えましたね」
「卑怯な大人の見本アル」
「うっせーな。だからそれは今は横か斜め辺りに置いとけって。で、だな。ハロウィンと云えば?」
「お菓子くれなきゃ殺っちゃうぞ」
「いやいやいや神楽ちゃん!どこでそんな間違った知識覚えてきたの?!違うからね!それ全ッ然違うからね!正しくはお菓子くれなきゃ悪戯するぞ、だからね!」
「悪戯なんてそんな半端なのはプライドが傷つくネ。遊びといえど本気でやれって、マミーも言ってたヨ」
「まあ確かにその通りだがな」
「オイ!」
「残念だが神楽。今回は視点が違う。この目の前の光景を見てみろ。自ずと答えは出てくる筈だ」
「悪戯じゃないアルか?目の前……南瓜アルか!」
「その通り!今諸君らの目の前には黄金に輝く南瓜が山の様にある!これで暫くは凌げる!煮干しと水の生活からオサラバだ!オマケに世間様の行事にも参加出来るという、何ともな銀さんからのサプライズ!」
「流石銀ちゃん!尊敬したヨ!さっきはあんな事言ってごめんアル!」
「良いって事よ。という訳で、だ。今からこの南瓜、刳り抜くぞ」
「…あの、銀さん」
「何だね、新八君」
「そんな一気にやったら、腐りませんかね…?」
「…………大丈夫だろ。これ、食えるっちゃあ食えっけど、ハロウィン用だし」
「そうアルヨ!そんなの心意気でどうにかなるネ!キャッホー!今年は南瓜で提灯が出来るネ!!」
「南瓜の提灯っておま…。まあ間違っちゃーいねーけどよ」
「…どうなっても知りませんよー、もう」
***
「オ登勢サン、アレ何デスカ?アノバカ共、何デ運バレテルンデスカ?」
「あー…何でも腐った南瓜を食ってああなったらしいよ。見りゃ判んだろうに、ったく何やってんだか」
「バカバカシ過ギテ、言葉モ出マセンネ」
「何時もの事だろ」