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鈴鳴の秘宝 第二章 歯車

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Episode.8 夜に



「えええ!?ロイド君が!!」
遊撃士協会の二階。先ほどのメンバーがテーブルについて話をしていた。
「それはいつごろだったか覚えてるかしら」
「キーアが帰って来た頃だったので…午後4時半頃でしたね。その時にはもういませんでした」
「出ていった音もしなかったし、俺らが仕事してて聞き逃したっていうのもあるかもしれねぇが…」
「誰も気付かなかったよね…ツァイトも気付かなかったし」
「目撃者は?」
「さっぱりなんだよ。人影もその時間は多くなってくる

から覚えてねぇって人がほとんどだ」
「うーん…って大丈夫なの?」
「私たちも止めたのだけど…」
「それで迷惑かけられちゃあたまったもんじゃねぇな」
「アガット、そんな言い方…!」
「いや、事実だな。帰ってきたらもう一回言ってみるさ」
「それで、ロイドを探すのに協力してくれた教会の人って?」
「ケビンさんとリースさんって人です」
「え…!?」
「その二人が今、クロスベルに来てるの!?」
「し、知り合いなのか?」
「うん!教会にいるのかー…付いて行けばよかったー」
残念そうにエステルが言う。
「まぁ街でばったり会う事もあるでしょう?何もずっと教会にいるわけじゃないんだし」
シェラがエステルを窘める。少し不服そうな顔になったがすぐに元に戻った。
「それじゃあ私たち、また聞きこみに行きますので」
「また夜に」

「でもねぇ…人が減ると困るのも事実なのよねぇ」
「確かにそうね。この広い都市を少人数でじゃあ…」
「「だれか手伝ってくれないかしらー?」」
にやにやとミシェルとシェラが言う。
「だああああああああ!!何なんだよ!!」
「別に何も言ってないわよ?」
「そうそう、アガットはティータとラブラブしてなさい」
「ふぇっ!?」
「分かったよ!手伝えばいいんだろうが!!」
ハイタッチする音を聞きながら、アガットは大きな溜息をついた。

作品名:鈴鳴の秘宝 第二章 歯車 作家名:桜桃