鬼殺し 破
~桂と高杉~
男はついてきた子供に優しく微笑んだ。
その時、思い付いたのか男が、
「まだ名前言ってませんでしたね。私は松陽。
君の名前は何ですか?」
しかし、子供は
「みんなから屍を喰らう鬼って言われてた。」
それに男が少し悲しそうに、
「そうだったのですか……」
その時男が思い付いたのか、
「銀時はどうでしょうか。」
子供は聞き返した。
「ぎんとき?」
男は優しく言った
「銀色の髪をなびかせ、時代を歩く。それで銀時です。どうでしょうか?」
「いやじゃない。」
その時、子供と男の前に
一軒の屋敷が、やって来た。
「あれって何?」
男は笑いながら
「あれは、私の私塾です。」
「私塾?」
「あなたの仲間も出来ますよ」
そのときだった。
「松陽先生~!!」
紫のかかった髪をした少年と長髪の少年が走ってやって来た
銀時は、松陽の後ろに隠れた。
「銀時、隠れなくてもいいですよ。あの子達は、あなたの味方です。」
銀時は恐る恐る、松陽から離れた。
それを見た、紫のかかった髪をした少年と長髪の少年が
「松陽先生、そいつだれだ?」
松陽が、
「小太郎、晋助、銀時です。自己紹介しなさい。」
最初に桂が言った
「桂小太郎だ。銀時よろしく」
次に高杉が言った
「高杉晋助だ。」
銀時が
「ヅラと高杉?」
すると、桂が
「ヅラじゃない!桂だ!」
それに、銀時と高杉が笑い、松陽もつられて笑った。