二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」
みっふー♪
みっふー♪
novelistID. 21864
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

かぐたん&ぱっつんのやみなべ★よろず帳

INDEX|18ページ/25ページ|

次のページ前のページ
 
×月×日(3)

トートツではあるが、何を隠そうフェイスは少女・ボディは淑女(希望)、でろべっぴん★美少女めいたんてーでもあるこの私が地道にかつ内密に情報収集を重ね、剥ぎ合わせた断片から解析を試みた結果、浮かび上がった一つの予測がある。
現状ガチ変人にしか好かれない変人の銀ちゃんであるが、そんな彼にも昔スキな人がいて、しかもそのスキになった相手にも昔スキだった人がいて、つまりは三連式一方通行の形而上三すくみ、当時まだ若くて今ほど低血糖じゃなかった銀ちゃんもムキーッとなりそうなところを、……いやいや俺はそんな過去ごとまるっと愛せる深いオトコさ、カッコつけよーとしたけど結局グダんグダんで今もズルズル引きずっているらしい、みたいなどーもカンジらしい、と(継続鋭意調査中)。
で、私はおもったわけです。変人がスキになる相手はやっぱそれ以上の激しく変人なのか、あるいは意外とマトモだったりするのか、そこんとこどーなんでしょーねーって、
「……。」
んっとー、いまいちとっ散らかってるのでちゃーと式で考えてみるね!

変人→もっと変人→もっとスゴい変人、かと思いきやひっくり返ってマトモ、

「!」
――コレだ! そのとき私は飛び上がって思ったの! ……えっとつまりですね、この理論で行くと銀ちゃんがスキだった先生のスキだったおじちゃん(らしい)、この人が私といちばん気が合うはず!ということにな……る……?
「……?」
だけど待てよ、とも私は思った。私は何か、決定的なミスを犯しているのではないか、モンダイは変人=銀ちゃんの前に来る → である。この左側に至ってじょーしき人である私を置くと……、
「!!!」
何たることだ、『私→銀ちゃん』が成立してしまうではないか! ノン! 否!! ひていはろしあ語だと何つーんだったっけっ?! hoヾなんかすごいネコっぽい……、にぇっと!!
……よしちょっと待って、変人理論はこの際置いといていったん整理しよう、例によってちゃーと式、っと……、

まず私(が全然スキじゃない)→銀ちゃん(のスキな人)→(私はあんまり)スキじゃない人?→もっとぜんぜんスキじゃない、かと思いきやひっくり返ってむしろスキ、

なんだー、ほぅらやっぱりおじちゃんとがいちばん気ィ合う……! のかな? ホントかな? ……アレ? なんか私だんだん自分にじしんなくなってきたアル……私はダレ? ココはドコっ?! たすけてサダえもーーーーんっ!!!
てんやわんやでテンパった私は、またもたまたま通りすがりの眼鏡ママ……じゃなかったぱっつん師匠に半ベソかきながら訴えてみたの。
「疲れてるんだよ、かぐらちゃん」
――にっこり、笑みを浮かべて師匠が言った。このところおっちゃんとヨリを戻してじゅんちょーなので彼はすこぶるゴキゲンさんなのである。
つかさー、キミタチ何なの? どーなってんの? くっついたり別れたりいがみ合ったりかと思ったらまたくっついたり離れたり、いい加減ハッキリしてよね! なんぞと見ている方では思うわけだが、グダグダやってる本人らがいちばん楽しんでいる模様なので、正しい対処法としては完全放置が筋である。
「――だってさ、」
考えてもごらんよ、えぐえぐ半泣きの私にハンケチを差し出してぱっつんが言った、
「銀さんの前にわざわざ自分持ってくる必然性がないもの、かぐらちゃんは単に俯瞰で三すくみ見てればいいわけだし、」
「……」
――そっかぁー、ウンそーだね、私疲れていたんだね、ちーん!
「それにさ、」
ぱっつんが少々苦笑いで続けた。
「”変人→もっと変人→意外とまとも”理論を無邪気に推してるみたいだけど、”変人→もっと変人→もっとものすごいとてつもなく変人”て可能性も十分あり得るんじゃないかな、そりゃ一概には言えないだろうけど」
「……」
――そーかなー、うーんやっぱそーなのかもなー、私は頭がぐらんぐらんしてきた。――だけど心配しなくていいと思うよ、はんけち齧ってうだうだしている私に、指先に持ち上げた眼鏡を妖しくギランと光らせてぱっつんが断言した。
「相手がどんな変人だってかぐらちゃんならきっとうまくやって行けるさ、……かぐらちゃんだって既に十分ヘンなんだし、もちろんイイ意味でね!」
「……。」
――そっかー、何事もイイ意味でかーーー!!
さっすが師匠いいこと言うーーー! ずびびびび、ぱっつんのはんけちで思きし鼻水をかんで私はすっかりあんしんした。確認するまでもなく借りたモノはその場できちんと本人に返す。……さてと、たんていごっこでちょーしこいて慣れないアタマ使い過ぎて私ふらふらのグデングデンだったの、本当言うと途中からもーわりとどーでもよくてすごく眠くてたまらなかったんだー、――そういうわけですこんぶほっとみるくグイッとやって今宵はおやすみなさーいっ☆


+++