鬼殺し 序
~支え~
スパァアーン!
「銀さん!/銀ちゃん!」
新八と神楽は銀時の名を叫ぶなり、抱きついた。
新八と神楽を見て、笑顔になりかけたが、腹の傷が治っていないためか、唸った。
「ううっ・・・」
新八と神楽はそれに気づいたのか銀時から一旦離れた。
すると、銀時が
「俺に打たれた薬は・・・ヅラか・・・高杉のどちらかが・・・分かるはずだ。」
少し、間を空けて言った
「あと・・・また俺が覚醒したら
殺してくれ。
そうしないと・・・またお前らを・・・傷つけてしまう・・・」
その言葉に、新八、神楽、沖田、土方、山崎、近藤が目を見開いた。
「銀ちゃん・・・なんで・・・なんでそんな事言うネ・・・?
銀ちゃん殺すなんて私できないネ・・・」
神楽の悲しそうな声に、新八がのった
「神楽ちゃんの言うとおりです。
銀さんを殺すなんて、何があっても出来ません」
そんな、神楽と新八に続き、土方が言った。
「てめぇの魂守り通すんだったら、生きろ」
銀時は、少し微笑みながら
「そうだな・・・」
銀時の言葉に、そこにいた全員が、微笑んだ。
だがしかし、
まだ、「安心」という二文字は無い。
「不安」の方が多い。
いつ、銀時が覚醒するのか分からないから。