鬼殺し 急
~黒夜叉~
その時、
カツン・・・カツン・・・
「白夜叉が自我を取り戻すとは計算外でしたねぇ」
その言葉の主の方に土方たちは振り向いた。
そこには黒夜叉がいた。
「黒夜叉・・・!」
桂と高杉は殺気をかもし出していた。
黒夜叉は銀時の元へ行こうとした。
だが
「万事屋の元へは行かせねぇ・・・!!」
「何があっても旦那を護りまさぁ・・・!!」
沖田と土方は黒夜叉の前に立った。
それに続き、桂、高杉、神楽、意識を取り戻した新八、山崎、月詠、さっちゃんそしてお妙が居た。
それをみた黒夜叉が
「質問だ」
「何アルか・・・?!」
神楽が聞いた。
黒夜叉はニヤリと笑いながら言った。
「また、
そこの童(わっぱ)が
覚醒したら
どうする?」
土方たちが振り返ったときには
時すでに遅し。
プスッ
黒夜叉は
銀時の
首筋に
一本の注射器を刺した。
ドクンッ!
銀時はゆっくりと立ち上がった。
「銀さん・・・」
普通なら動けない傷なのに銀時は動いていた。
一歩一歩かみしめるように土方たちにゆっくりと向かってきた。
物凄い殺気と冷たく光る紅の目で誰一人動けなかった
「クスクスクス・・・・」
「笑ってるじゃねぇか・・・」
高杉がつぶやくように言った。
皆、絶句していた。
サア、スベテヲコワストキガキタ