鬼殺し 急
~狂った笑い~
黒夜叉が叫んだ。
「殺れ!白夜叉!」
黒夜叉の一言で銀時は狂ったように笑った。
土方たちはたじろいだ。
黒夜叉は不気味笑いながら
「さっきの薬はなぁ
人の心を狂わせて
殺す薬なんだよ
もう白夜叉は死ぬんだよ。
一人でな。」
「一人で、だと?」
「あいつぁ死なせねぇぜ」
桂と高杉の言葉に土方たちも便乗した
「万事屋はこんな事で死ぬような奴じゃねぇんだよ!」
「銀ちゃんには私たちが居るネ!」
「僕たちがいる限り銀さんは死なない!」
『僕たち/俺たち/私たち/わっちらの仲間だから!』
そういうと、高杉が懐から、一本の注射器を出した
「なっ・・・!それは!」
「銀時を助ける為の薬だぜぇ」
高杉はニヤッと笑った
黒夜叉は驚いていたが冷静になり
「ふふっ!それを刺してももう無駄だ。やるんならやってみな」
そういい捨てると黒夜叉は闇の中へと消えていった。
「待て!黒夜叉!」
高杉が黒夜叉に近づこうとしたとき
「危ねぇ!高杉ぃいい!!!」
「っ・・・!!」
ドゴォオオオンン!!!
「クスクスクスクス・・・」
銀時は高杉を斬ろうとしていた。
物凄い速さで斬ろうとしていた。
背中から血を滴らせながら。
狂った笑いをしながら。
高杉はギリギリのところで避けた
後一秒遅かったら斬られていてもおかしくない位だった。
銀時は再び刀を振り上げた。
「高杉さん!!」
お妙が叫び、高杉はまたもや間一髪で避けたが
このままじゃ、高杉の体力が持たず、
銀時の命も危ぶまれた
それなのに
ドゴォオン!!
ドゴォオン!!
ドゴォオン!!
「あははは!ははははっ!!」
銀時は刀を振り上げては振り下げ、高杉が間一髪で避けていた。
「ちっ・・・このままじゃ埒があかねぇ・・・」
土方の呟きにさっちゃんが
「一斉に銀さんにかかるってのは・・・どうかしら」
それに土方が
「そうだな・・・」
さっちゃんと土方の言葉を聞いていた桂が
「早くこの薬を打たんと相当危険だからな。」
「じゃあ、やりやすかぃ」
沖田の言葉に皆が頷いた。
「万事屋ぁあああ!!」
「銀時ぃいいい!!!」
最初に、高杉と土方が銀時に軽く斬りかかった。
しかし、銀時は二人を二倍以上の力で弾き飛ばした。
次に桂と新八が斬りかかり、
月詠とさっちゃんの二人がクナイを投げた。
「銀さぁあああああん!!」
「戻れ銀時ぃいい!!!」
銀時はクナイを弾き飛ばすと、二人をまたもや二倍以上の力で弾き飛ばすと
刀を振り上げた
それに、
神楽とお妙が仲間の危機を察して、銀時を殴った。
その時、
「神楽・・・お妙・・・俺を・・・俺をそのまま殺してくれ・・・」
『?!』
銀時はそのまま倒れた。
銀時のまわりに皆が駆け寄った。