鬼殺し 急
~決戦前日~
決戦前日の午後五時、
真選組の4人とお妙、新八、神楽そして高杉と桂は屯所に居た。
「よし!全員いるな!」
近藤が、全員居ることを確認した後
「事情は、松平のとっつぁんには俺から話しておいた。お前ら!いつも以上に暴れて来いよ!」
その後、土方が
たくさんの刀や銃や薙刀と隊服五枚を床に置いた
ガチャン
「土方さん・・・」
「今回だけだぞ。」
「あ・・・有難うございます!」
その時、桂が新八の元へ行き、一本の木刀を渡した。
「これは・・・銀さんの・・・木刀!?」
新八はびっくりしていた。
「そうだ。銀時の木刀だ。これは、新八くんが持っていた方がいいと思ってな。」
「桂さん・・・」
そこで、土方が思い出したかのように
「おい、高杉と桂、薬はどうした?」
それに、高杉が答えた
「もうすぐで来島が持ってくるはずだぜぇ」
「高杉・・・来島って来島またこの事か?!」
土方が聞いた。すると神楽が
「またこって染み付きパンツアルか?!」
多分、紅桜の事を言っているんだろう・・・
哀れ・・・来島またこ・・・
その時だった
パンパァン!!
「染み付きパンツじゃないもん!晋助さまぁ~!一回確認してくださいっス!」
またこは、銃を撃ちながら言った。
「ちょっ・・・!来島さん!危ないですよ!高杉さん!何か言って下さいよ!」
すると、高杉は
「来島ぁ、その餓鬼と遊ぶのは、後でやってやれ。頼んだブツを出せ。」
「わかりましたぁ!これっす!晋助様!」
またこは、一本の注射器を高杉に渡した。
「よくやった。来島、餓鬼と遊んでいいぞ。」
「・・・」
またこは黙るしかなかった。高杉が勘違いしていたから・・・
高杉以外はこう思った
『(高杉って・・・天然?!)』
このとき、高杉以外の心がひとつになったときだった。
そんなことを知らない、高杉は、土方に見せた。
「土方、これが薬だ。一回分しかないみたいだぜぇ」
我に返った土方は
「・・・あ、ああ。わかった」
すると、近藤は
「今日は皆ここで泊まってくれ!明日は早いからな!」
それに、お妙は
「土方さん?このゴリラから一番離れた部屋お願いできます?」
それに土方は
「・・・ああ。わかった。山崎!空いているか見て来い!」
「わかりましたぁあ!」
山崎は、土方の命令に従ったのだった。