鬼殺し 急
~傷~
新八たちの目に映ったのは
自分たちを護るため
前にでて
斬られた
銀時だった。
それを見た斗卿が
「ほぉおら!やっぱり貴方達には守れなかった!!
約束とやらを!」
銀時は、ゆっくりと冷たい床に倒れた。
「銀ちゃん!!!」
「「「銀時!!」」」
「「「銀さん!!」」」
「「旦那!!」」
「万事屋!!」
銀時の周りに全員が駆け寄った。
銀時の肩から背中にかけて、止まることも無く血が吹き出ていた。
「銀ちゃん!また・・・三人で万事屋やろうネ?だから起きるアル!」
神楽は涙を流しながら、銀時に話しかけた。
「旦那ぁ!まだ借りを返していやせんのに死んでいったら困りますぜぃ!
だから旦那起きてくだせぃ!」
沖田も神楽同様泣いていた。
その時
「ふっ、所詮白夜叉か・・・」
斗卿があざ笑うように言った。
それを聞いた神楽が
「よくも・・・よくも銀ちゃんをやってくれたアルな!」
それに斗卿が
「なんだ、約束を護れなかった奴がそんな大口叩けるのか」
「今度こそ・・・今度こそ銀ちゃんを護る!!」
「私たちの手で!」
「僕たちの手で!」
そういうと、神楽と新八は斗卿に向かっていった。
『うおぉおおお!!!』
しかし、
ドゴォオオン!!
斗卿は、新八と神楽を弾き飛ばし、神楽にクナイを投げつけた
だが、
「・・・っ!!」
新八がその間に割り込み新八の肩にクナイが刺さりうずくまった。
「新八!!」
それを見た斗卿が
「ふっ!雑魚共が寄ってたかって私に歯向かっても痛くも痒くも無いわ!」
そういいながら、
新八の首を掴んでいた。
「うがぁあ!」
新八は暴れていた。
「雑魚は雑魚らしく指を咥えて見ていな!」
そういうと、
斗卿は新八の腹を蹴った。
ドサァア!
新八はぐったりとしていた。
ドクンッ
ドクンッ!!
神楽が顔を伏せたと思ったら再び顔を上げた。
そこには、
大きな目から、涙を流し
口元は狂った人形のように笑っていた。
皆、神楽の様子に唖然としていた。
斗卿は神楽を見て
「仲間がやられて、抑えていた夜兎の本望が抑えきれなくなってしま・・・」
ドガァアアン!!!
神楽は、斗卿が言い終わらないうちに蹴り飛ばし、勢いよく壁に叩きつけられた。
「フフフフ・・・フフフフ」
「最初から本気でやればあなたの仲間もやられずに済みましたのにねぇ」
斗卿は笑いながら言った。
しかし、神楽は何も言わずに、次々と攻撃をしていった。
「これが・・・夜兎の戦い方・・・」
山崎が、つぶやくように言った。